やられっぱなしで終わるわけにはいかなかった。ガンケルが6回1失点の力投。宿敵に2回7失点KOを食らった前回19日の屈辱から立て直し、来日4度目の巨人戦先発で初勝利を挙げた。


「しっかり低めに丁寧に投げることができたかな。チームを勝利に近づけるような仕事ができてよかったね」


初回2死三塁で岡本和を三ゴロ、2回1死二塁で中島、大城をそれぞれ内野ゴロ。序盤のピンチを無失点でしのいで波に乗った。


「しっかり(前回から)投球フォームの修正ができた。いいリリースポイントで投げることができたし、バッターに集中して攻めることができた」


低めのコースを丁寧に突く投球がさえ、3回から5回まで3イニング連続で3者凡退。6回2死で松原にソロを浴びるまで、13者連続でアウトを奪うなど攻撃へのリズムをつくった。


「しっかり修正して今日の投球ができたことは今後の自信にもつながるし、また次の登板に向けてしっかり準備していきたい」


1週間前に打ち込まれた時点で矢野監督は先発順の変更も考えたという。「投手コーチの方から『もう一回いってもいいんじゃないか』というアドバイスをくれてたんで。みんなの考えをまとめながら、ガンケルがそこで結果を出してくれてうれしい」。8月26日のDeNA戦以来の8勝目。球団助っ人では18年メッセンジャー(11勝)以来の2桁到達へ近づき、自らの存在価値を再証明した。