<阪神5-2中日>◇1日◇甲子園


阪神が大山18号2ラン、マルテ20号3ランの2発で中日に勝ち、連敗を3で止めた。先発伊藤将は7回2失点で8勝目。8回岩崎、9回スアレスと必勝リレーで逃げ切った。首位ヤクルトが勝ち、ゲーム差は1のまま、ピタリと追走する。試合後の矢野燿大監督(52)の一問一答は以下の通り。


-連敗を3でストップ。まずは大山の先制2ランで大きな点が入った。


矢野監督「風が運んでくれたところもあったんですけどね、いい2点だったと思います」


-5回は2死走者なしから1、2番が出塁してマルテが3ラン。


矢野監督「1点、1点というのもね、もちろん攻撃の中で大事なところなんですけど。やっぱり本塁打で3点というのは、流れが一気にこっちに来る打撃をしてくれたのでね。素晴らしい本塁打でした」


-3、4番に1発が出たのも今後へ向けて大きい。


矢野監督「それをね、どうするかっていうのは選手自身というか、僕らも応援しながら後押ししていきますけど。つなげていってもらえるように、やっていってくれると思います」


-先発の伊藤将は7回2失点。


矢野監督「ルーキーでね、1年間ローテーションを守るっていうのも簡単なことじゃないですし。調子の波があってもおかしくないんですけど。将司(伊藤)もね、後半に来ても将司らしい投球をしっかりしてくれているんでね。本当に立ち上がりも素晴らしい投球でしたし。将司が流れを作ってくれましたね」


-6回2死一、二塁のピンチも4番ビシエドを投ゴロに抑えて踏ん張った。


矢野監督「あそこは流れの中で、一番どうしても将司で切ってほしいという中で粘ってくれた。あの1球素晴らしい高さの、いいボールでした」


-8回は岩崎は前日9月30日広島戦に決勝弾を許していたが、3人で抑えた。


矢野監督「僕らの信頼は何も、昨日何かあったから変わるものでもないですし。優(岩崎)にはもう任せているんでね。はい。あとは応援するだけですね」


-月が変わって連敗ストップ、あす以降へ向けて。


矢野監督「毎日、優勝争いの中で戦うというのも本当に僕たちは、いい経験できていると思います。正直苦しいですけど、苦しい中でもみんな何とかしようという気持ちで戦ってくれているんでね。これが成長につながると思いますし、本当に強いチームになっていけると信じて、あしたからも戦っていきます」


-伊藤将が攻撃にリズムを生んだ。


矢野監督「完璧に打ち取っていたし、抑え方、中身もしっかりした投球をしてくれていた。早く1点がほしいなと思っていた」


-セットからクイックやいろんなバリエーションで工夫して投げていた。


矢野監督「そういうところもね、やっぱりあいつもエリート街道というか、いい高校や大学や社会人でやってきて、そういう経験というものがいい意味で変化していくっていうかね。相手が研究してくるんで、そういうところで自分なりにね。もちろん、俺らも、コーチも気づいたところを伝えていっているけど、相手が研究してくる中をどうしていくかをやっている証しかなと思う」


-4回2死一、三塁での梅野の三塁送球で三塁走者を刺したのも大きかった。


矢野監督「そうやね。あそこも流れの中で、むこうがダブルスチールという形だったと思うけど、しっかり流れを止めてくれた。素晴らしいプレーでした」


-本塁打2発で打線に勢いも。


矢野監督「そんなに簡単に本塁打を打てるもんじゃないけどね。流れの中で打っているし、そういうのが最近なかったんで、悠輔のも風が助けてくれた部分もあったけれど、しっかり振り切ったからこそホームランになったと思うし、マルテもね、ヒットは出てたけどホームランは出てなかったのでね。そういうところで、何かそういうのをきっかけにしながら、残り19試合をしっかりやっていけるようにつなげてほしい」


-大山は9月好調、打率も3割くらい打っている。


矢野監督「こんな状態で満足しているような打者じゃない」


-先攻逃げ切りで勝てたことも大きい。


矢野監督「それも1試合だけで大きいと言えるかどうかはわからない。1がないと2はないのでね。そういうところでは、それを生かすか、どうするか。それはチーム全員でつなげていくことが必要じゃないかな」