今季限りで現役引退を表明した桑原謙太朗投手(35)がウエスタン・オリックス戦の9回に登板。14年間のプロ生活に幕を下ろした。


2点優勢の9回、拍手に包まれながらマウンドに登場し、5番・大下と対峙。3球で空振り三振に仕留めると、平田2軍監督、オリックスの小林2軍監督から花束が贈呈された。


桑原は07年度大学生・社会人ドラフト3巡目で横浜に入団。オリックスに在籍していた14年オフに、自身2度目のトレード移籍で阪神に加入した。打者の手元で鋭く曲がる「真っスラ」と変化量の大きなスライダーを武器に、17年には67試合登板で4勝2敗39ホールド、防御率1・51で最優秀中継ぎ投手に。翌18年も62試合で5勝3敗32ホールドを挙げるなど、ブルペンを支え続けた。


しかし、近年は右肘や肩のコンディション不良に苦しみ、今季は開幕1軍入りも、7試合登板で防御率9・00。5月19日に登録抹消となってからは2軍調整していた。前回登板となる8月28日の四国・徳島戦では1回3失点。「決断」の引き金になった。