照準を合わせていた巨人戦でも、ルーキー佐藤輝は結果を出すことはできなかった。3打数無安打で、8月22日の中日戦の第1打席から続く連続打席無安打が「42」となり、55年に藤井弘が記録したセ・リーグ新人野手の連続打席無安打記録(41打席連続)を更新した。


2打席目となった4回1死からの154個目の三振では、昨年に植田海が記録した40打席連続無安打の球団野手ワースト記録も更新した。伝統の一戦でダブルの屈辱となった。


1軍復帰2戦目も「7番・右翼」で出場。ここまで7打数3安打、打率・429と相性が良かったメルセデス攻略が期待されたが、第1打席で左飛に終わると、6回の第3打席でも左飛。同点に追いついた9回無死二塁では、バント狙いで代打島田と交代した。代打が告げられたのは8月28日の広島戦以来2度目のことだ。


それでもベンチに退いてからも、9回の攻防では声を張り上げ続け、無安打や代打起用で下を向くことはなかった。「負けられない戦いだと思うので、少しでもチームのために、今できることをやりたい」の思いは強い。25日は初対戦の菅野との勝負。自分のスイングで道を切り開く。