3年ぶりのウエスタン・リーグ優勝を果たした平田勝男2軍監督(62)は連日、番記者に発するユーモア溢れる言葉の数々で報道陣も楽しませた。優勝を記念して今季の『カツオ語録』ベストセレクションをお届けする。


▼君らは手塩にかかってないやろ。


「まだまだもっともっと鍛え抜く。鍛えて鍛えて叩きあげなきゃ。手塩にかけるというのはそういうことよ。君ら(報道陣は)手塩にかかってないから何も分からない」(2月4日、キャンプの指導方針について)。


▼都会の絵の具。


「都会の絵の具に染まっちゃダメだよってね(笑)。(出身地の)上田のままでええねん。真田幸村、真田昌幸でな」(2月26日、高卒新人の高寺の印象に)。


▼いいとこなし。


「いいとこなし。これからよ。栄枝はやっぱりまだまだ…。それでええねん。パスボールするわ、見逃し三振でしょ?そんなに甘くないよ。良かったよ、逆に。あえて厳しく言うんだけどね、いいところなしってのが彼にとってはいいスタートを切れたと思う」(3月20日、公式戦デビューした新人捕手の栄枝に)。


▼グラウンドの神様に申し訳ない。


「甲子園でやる資格なし。グラウンドの神様に申し訳ない。恥だ。きょうはファンの方たちに見に来てもらっているのに、情けない試合を見せてしまったな」(6月12日、甲子園でミス連発の試合に)。


▼関空までいってる。


「バックススクリーン、ボコーンとね。風がなかったら和歌山まで行ってるんじゃない。風がなかったら関空まで行ってるよ」(6月18日、ロハスの特大の一発に)。


▼チャンス×3。


「チャンスなんでね、(中谷)将大には11年間かな、タイガースでやったことをまたソフトバンクで頑張って欲しいね。チャンス、チャンス」(7月2日、トレード移籍の中谷に)。


▼ヨウカワさん。


「ビッグフライ、ヨウカワさんって言いたいとこや。オオタニさんとはえらい違いや。ビッグフライ、ヨウカワさん。復活の狼煙、ビッグフライ」(7月4日、久々の一発を放った陽川に)。


▼バカボンみたいに。


「ホームランはああやってね、打ちよんねんたまに。それを言うとまた調子に乗ってボンボンボンボン、バカボンみたいに振り回して。今日は3つのフォアボールよ」(8月7日、1本塁打3四球の江越に)。


▼イエスマン平田。


「安藤コーチが全てピッチャーはやっているんで。『浜地でいきます』と言われたら『はい、分かりました』と。俺はイエスマン平田だよ」(9月1日、継投の判断について)。


▼俺は8時間しか寝れない。


「1年目の彼にとってはすごい疲れもあっただろうし。良いタイミングでファームにきたんでね。そこはもう一回フラットにして、これを良いきっかけというか。しっかりと充電させて、1軍にまた送り込みますよ。楽しみにしててよ。マスコミがとりあげてくれるんだもん。おれはもう毎日プレッシャーで。8時間しか寝れないよ(笑)」(9月11日、2軍降格した佐藤輝について)。


▼枝が伸びてる。


「栄枝ね。これはもう、栄枝なんて名前は、ね。枝葉が今伸びているところやな。勝負強い、なんとかことを起こしてくれそうな感じはあるもんね。そこはやっぱり、栄枝の勝負強さっていうのは、昨日も代打で出てきてヒットでしょ。そういうところは評価していいんじゃない?18連勝中もかなり栄枝。テルにもずっとシステムやそういうことのレクチャーもしてくれているし。そういった意味では非常に、人間的にもね、栄枝は名前のごとしやな」(9月16日、決勝打の新人・栄枝に)。


▼いぶし銅や。


「ファームの選手のね、見本としてね、俊介はよくやってくれた。現役時代もね、いぶし銀じゃないけどな。いぶし銅ぐらいかな(笑)。金までいったら失礼や。いぶし銀と言いたいところが、いぶしね、銅だ!っていう」(9月16日、引退する俊介に)。


▼レットイットビー♪


「(自ら切り出し)またレットイットビーやなあ。もうなるようにしかならんし、台風だし。これから悪くなるんでね、ほんと。レッドイットゴー。レットイットゴーや」(9月17日、台風の影響で雨天中止となり)。


▼グラブも自分も磨く。


「おれはそんな選手じゃないもん。おれは良い選手じゃないから、細々と自分のグラブを磨きながら、クラブを磨いて自分を磨く。それが精一杯や。13年間は一つ(のグラブ)を使い続けたよ」(9月18日、現役時代のライバルを問われ)。