中野が適時打を含む2安打を放ち、球団新人では史上10人目の100安打に到達した。


「意識はしてなかったですけど、まずは3桁という数字に乗せることができたのは、うれしく思うので。1本ずつ積み重ねていきたいと思います」


3回、近本の先制二塁打に続く形で畳みかけた。「チカさんが打ってくれることによって自分も気楽に打席に入れた」。1死二塁から柳の2球目のチェンジアップを捉え、遊撃手のグラブをはじく中前適時打で2点目をたたき出した。


8回1死では又吉から左翼線に落とす二塁打。初安打も、100安打も同期入団の佐藤輝より先に決め、矢野監督にも「ショートというポジションも大変なところやし、100安打というのはたまたま出せる数字ではない。たいしたもん」とたたえられた。


「塁に出ることもそうですし、クリーンアップにいい形でつなげることも自分の役割。これからも、その役割を果たしていきたい」。いまや打線に欠かせない存在で、近本との1、2番コンビは猛虎の強みと言っていい。


<DeNA・牧に続く新人2人目>中野が2安打して1年目から100安打に到達。牧(D)に続く新人2人目の到達は、19年近本と中川(オ)以来2年ぶり。セ・リーグに限れば99年の福留(中)と二岡智宏(巨)以来22年ぶり。球団の新人では前出19年の近本159安打以来2年ぶり10人目。2軍で調整中の佐藤輝も95安打しており、同一シーズンで新人2人の到達なら、1リーグ時代の1948年、後藤次男129安打と別当薫114安打以来73年ぶり2度目になる。