<2軍練習試合:阪神5-2ソフトバンク3軍>◇28日◇鳴尾浜


阪神2軍がソフトバンク3軍との練習試合に5-2で勝利し、10月9日のロッテとのファーム日本選手権へ向け再スタートを切った。1点ビハインドの6回無死満塁でロハスが逆転の満塁弾。左腕村上の初球140キロを右打席で捉え、中堅右の電光掲示板にぶち当てた。


試合前には今季限りで引退することが明らかになった中田賢一投手(39)がナインの前であいさつ。平田勝男2軍監督(62)はあらためて中田の人柄を語った。


また、けがで戦列を離れている北條史也内野手(27)、高寺望夢内野手(18)、井上広大外野手(20)についても言及した。


平田2軍監督の一問一答は以下の通り。


-ロハスが満塁弾。


平田2軍監督「育成の投手だったけど、やっぱり1発でホームランにするということはこれは、気持ちいいんじゃない?バックスクリーンだしな」


-この前の試合で足を痛めていたが影響は。


平田2軍監督「その影響はない」


-仕切り直しの試合。


平田2軍監督「各選手たちに課題を与えてやっているんでね。レベルによって違うけど。勝ち負けじゃないんでね、ファーム選手権以外は。そういうところで各中堅クラスには自分が今年いろいろ失敗したり、克服できなかったことをやってくれという試合なので。そういう点ではこういう試合を組んでくれてありがたい。ましてや明日(29日)は武田が投げるというんでね」


-今日もソフトバンクは尾形や高橋純が投げた。


平田2軍監督「いい投手がいるから。選手たちも普段の公式戦と同じような投手が来てくれて。その中で江越は変化球の対応とか、高山は守備とかさ。そういうことをやっているので」


-熊谷も親子ゲームで奮闘。


平田2軍監督「彼は意欲的にやっているのでね」


-2安打の遠藤も成長を感じるプレーを。


平田2軍監督「守備、走塁も含めて打撃もね。すごい後半は試合に出ずっぱりで、ちょっとずつうまくなろうという向上心が出てきつつある。結局2割3分くらい打ったでしょ?」


-後半戦の活躍も目覚ましい。


平田2軍監督「7試合連続でヒット打ってるはずよ。あとはバントやったり小技やったりとかそういうことも含めて、やっていけばいいね」


-投手の起用法は。


平田2軍監督「普段投げない投手を投げさせている。もっちー(望月)もこの前良かったから、どう持続させて感触をつかませるとか。投手にも課題があるんで、変化球でストライクとか。岩田将は実戦で。今度は(西)純矢にもランナーいなくてもセットで投げさせてセットの精度を上げるとか。フェニックスリーグとかでも、いろいろやらせようと思っているのでね」


-あらためて引退する中田に送る言葉。


平田2軍監督「本当にね、スッキリしてるという言葉に表れているように、ちょっとは悔いがあってもそういうところをみじんも見せずにね。彼の真摯な野球に取り組む姿勢、最後までしっかり走るというね、妥協しないというあれを、若い子たちの本当にいい手本になってくれたので、本当おつかれさまとしか言いようがないな」


-ベテラン勢が引退。桑原投手は今日も練習に。


平田2軍監督「そういう姿勢をね、こうやってユニホーム着て野球やれる幸せ、このへんを選手たちは見て、1年でも長くしっかりやろうと思わないとダメだ。幸せだ」


-戦列離れている北條、高寺らの状態。


平田2軍監督「北條もだいぶバット今日振ってたね。キャッチボールもやってた」


-高寺はフェニックスリーグは。


平田2軍監督「いや~、早くあれすればいいけどな」


-室内では井上も打撃練習。


平田2軍監督「だいぶ、足(をいすに)置いてバンバン打ったりさ、すごいよ。けがの功名で今、バットの出とかそういうところも含めて。来季に向けてスタートしているんだから彼らは。そういうところで感じをつかんでくれたらありがたい」