直撃インタビュアーとしてもおなじみの、追手門学院大学客員教授でフリーアナウンサー、梅田淳氏(60)のコラム「梅ちゃん先生」。今回は注目の自民党総裁選(29日投開票)について。リーダーとして「若々しさとパワーが必要」と熱弁をふるった。


皆さんは「去年の今頃何してた?」という質問に、どれくらい答えられますか?実は私、あまり思い出せません。老化しつつある脳内記憶中枢の衰えもあるとは思いますが、人生で最もゆとりある時間(仕事が暇なだけだった!)を過ごしていたはずなのに…あまりにも目まぐるしく過ぎ去った一年だったからなのか…。


いずれにせよ2020年9月29日付のこのコラムで私は、巨人に12・5ゲーム差をつけられ2位に甘んじていた矢野監督の悔しさと、セ・リーグには(この年だけ)クライマックスシリーズが無い虚しさを「コロナ禍の寂しい秋やで…」と書いてました。


しかし、そんな中ひとつだけはっきり覚えていたのは昨年9月16日、菅義偉総理大臣が誕生したって事です。あれからちょうど一年…。プロ野球は夢の「阪神優勝!」が現実的になり今後は毎朝「サンスポ」から絶対目が離せない状況です!そして政治の世界ではあす29日、いよいよ日本の新リーダーになるであろう自民党総裁が選ばれます。


まずは「ウィズコロナ」で歩んで行く日本を率いて確実に国民を守ってほしい!それには気力・体力・知力を最大限発揮できる若々しさとパワーが必要です。歴史を紐解けば、初代総理大臣の伊藤博文は44歳3カ月で就任。以降、近衛文麿45歳、田中角栄54歳、小泉純一郎59歳、安倍晋三52歳など若くして奮闘した方々は多いのです。


そんな中、58歳の河野太郎氏に対する長老議員の発言「君はまだ若過ぎる!」ってどんな感覚?比例代表候補の73歳定年制っておかしくないですか?とにかく長老が引かない!派閥が牛耳る!既得権益に縛られる!麻生太郎氏の「総裁選は権力闘争!負ければ冷や飯を食う!」も強烈。いわゆる「老害」(自分が老いたのに気づかず、まわりの若手の活躍を妨げて生ずる害悪)がそこかしこではびこる日本!それを食い止めるのはいつ?「今でしょ!」。


岸田文雄氏64歳、河野太郎氏58歳、高市早苗氏60歳、野田聖子氏61歳、いいですね。今!そして今から頑張れる抜群のタイミングだと思います。ただ、これは自民党に限らず立憲民主をはじめとする野党の政治家にも言える事なのに、自民党だけがクローズアップされてしまって、野党の影が大変薄い様に見えるのが少々気掛かりです。ある意味野党も今をチャンスと捉えて、もっと強烈にアピールする方法を考えるべきだと思います。どうですか?


そしてこのコラムを書きながら叫んだのは「梅ちゃん先生もジャスト60歳じゃあーりませんか!」。1年前の事が思い出せないなんて言ってる場合じゃないですよ。「そうだ!思いきって衆院選出馬かあ~?」。すると間髪入れず「いや、それだけはやめなはれ!」と天の声(笑)。今回はこのあたりで…。