幼なじみのV刺激に最多勝!!28日の広島戦に先発する秋山拓巳投手(30)が27日、甲子園での投手指名練習に参加。23日放送の「第51回NHK上方漫才コンテスト」で優勝したお笑いコンビ、ビスケットブラザーズのきんと幼なじみの右腕は、最多勝へ意欲を見せた。広島戦で白星を挙げれば、リーグトップタイの11勝目。同級生に負けじと自身初のタイトルを狙う。


ポケットをたたくとビスケットが2つ、もひとつたたくとビスケットは3つ!?の要領で鯉をたたいて白星を増やす。お笑いの世界で頂点に立った同級生に負けじと、秋山は最多勝のタイトル獲得へ闘志を燃やした。


「(最多勝獲得の)チャンスの位置にはいるので、取りたいなって気持ちもありますけど、それで窮屈になるのは嫌なんで、しっかりいつも通りのピッチングをする中で結果がついてきたらいいなと思う」


甲子園での投手指名練習に参加し、28日の広島戦に向けてショートダッシュなどで調整。現在、同僚の青柳と並んでセ・リーグ2位タイの10勝を挙げている右腕は、ここからさらに白星を積み重ねて自身初のタイトルを狙う。


「優勝して頑張っている姿を見せてもらえたので、僕も頑張りたい」


秋山にとって幼なじみの活躍が原動力になる。お笑いコンビ、ビスケットブラザーズが「第51回NHK上方漫才コンテスト」で優勝。ツッコミ担当のきんは同じ香川・丸亀市出身で、小学生のときに一緒に野球をしていた間柄だ。昨年のコロナ禍での自粛期間中には2人で自身のインスタグラムでライブ配信を行うなど現在でも交流がある。マウンドとステージ、舞台は違えど同じ『板の上』に立つ者同士、お互いの存在が励みになっている。


自身もチームも頂点に立つため、まずはお得意様の鯉を料理し、ビスケットのようにサクサクっと白星をつかむ。今季は広島とは7試合に登板して5勝1敗、防御率1・49。今回も好投して、まずは巨人・高橋の11勝に並ぶ。


「先頭打者をしっかり打ち取ることに集中して、積み重ねていけてると思うので、それを頑張って続けたい」


幼なじみの次は俺。一戦必勝で全力投球を続けた先に、待ち望んだ栄冠が待っている。