打線の復調へ向けては恵みの雨となった。台風14号の接近によって12時40分に中日戦の中止を発表。その後、選手たちは甲子園球場の室内練習場で練習に取り組んだ。


「もちろん、次に向けての準備もできる。ここまできて、体が痛むというか、大変な選手もいるし、調子が上がっていない選手は、調子を上げることに使えることにもなる。うちにとっては良かったかなと思うけどね」


連敗阻止に意気込む矢野監督は、仕切り直しにも前向きだった。前回15日のヤクルト戦では今季9度目の零敗。決定打を欠く低調な打線が、進撃を鈍らせる。攻撃陣は苦しい現状に直面していただけに、貴重な調整時間となった。


当初は中日2連戦で大野雄、柳と対戦予定だった。中止を受けて、18日は大野雄が先発としてスライド登板。今季の阪神戦2試合で1勝、防御率0・00を誇っていた柳との対戦が、回避されることになる。天も味方につけた矢野阪神が、首位独走へ向けて甲子園で再発進を狙う。