(セ・リーグ、中日3-3阪神=九回規定により引き分け、20回戦、阪神10勝8敗2分、23日、バンテリンドーム)


阪神は2点リードの九回、ロベルト・スアレス投手(30)が4安打を浴びて、逃げ切りに失敗した。「7番・右翼」で昇格即、スタメンの佐藤輝明内野手(22)はノーヒットで39打席連続無安打。四回の右翼への飛球に本塁打の判定が下ったものの、リプレー検証の結果、ファウルとなった。ナイターでヤクルトが勝利したため、首位奪回はならなかった。試合後の矢野耀大監督(52)の一問一答は以下の通り。


-追いつかれたが負けなかった。


「いやまあ、ギリギリね。何とか踏みとどまってくれたんで、これでも大きいと思うんで。負けるんと引き分けじゃ全然違うんでね」


-スアレスは責められない。


「スアちゃんがいなければ、この位置にいないんで。1年間の中でこういうこともね。完璧ということはなかなかシーズン、誰もいなんで。この結果も受け止めているし、さっきも言ったように、粘ってくれたのは明日につなげられる要素ではあるんで。そこは何も心配はしていないです」


-大山にも1本出た(八回の2点打)。


「まあまだしんどいわな。打線が点を取れないのは、どうしても投手に負担がいってしまうんでね。上位で結構チャンス作ってくれてるし、返すところが、ここずっと返せていないケースが多いんで、ユウスケも打ってくれたし、マルちゃんも昨日に続いてできたんで、返すバッターのところが、ちょっと状態が上がるっていうのは毎日同じコメントなんだけど、そういう感じ」


-佐藤輝は際どい当たりもあった。


「まあまあ1試合ではね。リフレッシュして戻ってきたんで、『ムード変える』って本人も試合前の円陣で言ってたんで。結果は出なかったけど、そういうピースになってくれたらなと思う」


-前半戦快進撃の立役者だけに、佐藤輝が戻ってきてチームの空気も変わる。


「戻ってきただけではならんよね。それは。そこに、前半もあいつが勝たせたっていうとか、インパクトっていうところで引っ張った部分もあったっていうのが、そういうものになるんで。戻ってきただけでは、そういうことにはなりにくい。そこにはプロである以上、結果というのが求められていく世界。そこがあってのことなんで」


-伊藤将は勝ちは付かなかったが。


「よう粘った。バッテリーは、この3連戦はよく粘って意識高めて投げてくれたと思うんでね。打線かな。やっぱり」