(セ・リーグ、中日2-3阪神、18回戦、阪神10勝7敗1分、21日、バンテリンドーム)


阪神は九回1死三塁からの木浪聖也内野手(27)の左犠飛で中日に競り勝った。首位を死守した矢野耀大監督(52)の一問一答は以下の通り。


-九回は途中出場の島田が躍動。


「いや、見事やったね。アイツの持ち味というかね。チャンスの少ないなか、しかも相手の抑えでこっちとしては絶対出てくれというところで。出て、走るのは。アイツも3年目?4年目か。俺もファームで一緒にやってたけど。積み重ねてきたものを、一発で出せたのは成長だと思う」


-サンズのつなぎ(九回無死二塁で一ゴロの進塁打)。


「何とかしようという形でサードに進めてくれて。みんなの気持ちもつながったと思うし。聖也もかえしてくれたっていう、ほんとに一人一人が気持ちをつなげながら取った1点だと思うので。スアレスの気持ちも高まる、そういう1点になったと思います」


-打線をやりくりするなかで大山に代えて木浪をスタメンに。


「そうやね。柳とも1回しか対戦していないけど、聖也自身はね。そのときもしっかりした対応をしていたし、そういうこともしていいんじゃないかなということで」


-九回1死三塁も木浪に任せた。


「もちろん、頭の中では代打もってどっかでよぎったけど、途中、今日の打席の内容もそうだし、あいつもレギュラーを中野に現状、奪われた形だったけども、キャンプからやれることをしっかりやってきたのは頭の片隅にはあるんで。そういうところでは任せようという気持ちになった」


-秋山は状態も良くはなかったが、5回をゼロ。


「そうやね、アキには申し訳なかったけどね。俺の中ではいっぱいかなと思ったんで。若い投手いって、結果、点取られちゃったんで。そこはアキに一番申し訳ないなと思うけど。若い投手出している以上、責任は俺にあるんでね。若い選手たちがうまくいくことばかりじゃないし、一平もまた勝ちパターンに入ってきてもらいたいし。及川はタイムリー打たれたけど、あの後粘ってくれたからつなげられたんで。若手の台頭がいるんで。結果としては俺が受け止めてやっていかないと駄目だし、個人個人の成長にしていってくれたらと思います」


-相手が柳で打線も苦しい中、全員で勝てた。


「まあでも、4番以降がねえ、やっぱり1、2、3ではいけているけど。今日はマルちゃんのところと、4、5のところで出ればもっと試合展開変わったと思うんで。ちょっと我慢かなと思う。まあ我慢の中で拾えたと思うし」


-中野が100安打。


「いや大したもんやね。自分のルーキーの時から考えたら考えられへんし。ショートというポジションも大変なところやし、プロで1年間戦うというのも大変な中で100安打というのはたまたま出せる数字ではないんでね。高校、大学、社会人としっかりしたものがあるからできたと思うんで。もっともっと貪欲にいってくれたらいいんじゃないかと思います」