やられたら、やり返せ!セ・リーグ首位を走る矢野燿大監督(52)が13日、3・5ゲーム差で3位のヤクルトとの2連戦(14、15日)へ向け、バッテリーでの工夫を求めた。前回対戦(7-9日)では3試合計41被安打、28失点と滅多打ちされ、1勝2敗と負け越した。し烈な優勝争いを繰り広げる燕の強力打線を抑え込み、一気に首位固めを狙う!!

燕の追撃をこれ以上許すわけにはいかない。やられたら、やり返す。矢野監督がバッテリーへ、強力ヤクルト打線の封じ込めを厳命。上位同士の直接対決を制し、神宮の地から、首位固めへの勢いを再加速させる。


「投手だけで抑えられないんで。やっぱり捕手がどう引っ張っていくかっていうところが大事になってくる。逆に前回やられたことをどう使っていけるかっていうのもある。前回の対戦から日がないんで、そこら辺をどう捉えて、どうしていくかは大事になってくる」


前回の甲子園での3連戦(7-9日)は第1Rが0-12で大敗。第2Rは中継ぎの小川がプロ初勝利をあげるなど5-3と競り勝ったが、第3Rは今季初登板だった高橋の復活星どころか、初回から味方が拙守連発で自ら流れを手放した。3-13で敗れ、指揮官も「締まらんね」と嘆いた。


神宮に乗り込んでの5日ぶりの『リベンジマッチ』。3戦計41被安打28失点のトラウマを晴らすチャンスでもある。現役時代は正捕手として2003、05年と2度の優勝に貢献した矢野監督は「反省して次どうするかっていうこともあるし、逆にどうしていくのかな?っていうのは、自分が捕手だとしたらね。こうしたいな、あぁしたいなっていうのは、出てくる」と、梅野ら捕手陣の『反発力』に期待した。14日先発予定の青柳らとの共同作業。悔しい経験をいかした配球、打者の読みを外す『嗅覚』が、今回の鍵になる。



虎がスタートダッシュに成功したのは、ヤクルトに開幕3連勝を決め、その後も7戦負けなしとお得意さまにできたからこそ。ただ11勝5敗2分けながら、直近2カードは3勝3敗の五分だ。この日、試合のあったヤクルトは敗れ、3位転落。ゲーム差は3・5に広がった。2位浮上の巨人(3差)を含めた三つどもえを制すために、ここで一気に突き放す。まずは先勝して、今季のヤクルト戦の勝ち越しを早々に決めるつもりだ。


変則的な2連戦に矢野監督は「それは、関係ないよね」とどっしり構えた。『二戦必勝』…。強力燕打線を沈黙させ、首位の座をがっちりキープする。