<DeNA8-1阪神>◇12日◇横浜


天敵にまたやられた…。意気揚々と横浜に乗り込んだ首位阪神が最下位だったDeNAに敗れ、連勝が2でストップした。ハマスタの防御率1点台と相性を買われて中7日の先発となったジョー・ガンケル投手(29)ら投手陣が4番オースティンに2被弾し、5打点を稼がれた。矢野監督は「うちがやられているときはオースティンにやられているっていうのがある」と悔しそうな表情を浮かべた。


マウンドのガンケルが悔しそうにバックスクリーン左横に飛び込んだ打球を見つめた。1-2の3回2死三塁。オースティンにカウント2-2から内角ツーシームをうまくはじかれた。初回に3番佐野に浴びた逆転2ランに続いて2本目。7回には2番手馬場が2者連続四球で無死一、二塁としてオースティンに電光掲示板に直撃の3ランを食らった。強烈パンチで試合を決められた。


米国代表としても活躍したハマの主砲を止められない。オースティンの25本塁打のうち、阪神は球団別トップの8本を献上。対戦打率3割8分3厘、18打点と打たれっぱなしだ。矢野監督も「そこはやっぱり、投手だけでは抑えられない部分。状況も場面もあるんで、捕手も腕の見せどころとなってくるんじゃないかな」と頭を悩ませる。


2位ヤクルトも中日に敗れて3ゲーム差は変わらないが、広島戦2戦2勝で乗り込んできただけに嫌なムードが流れる。6回を今季ワーストの5失点で2敗目を喫したガンケルは「ボールも全体的に高くなってしまった。次回の登板までにしっかり修正していきたい」と次戦を見据えた。14日からは敵地神宮でヤクルトとの対戦が待つ。嫌な負けを断ち切って流れを変えたい。