◆JERAセ・リーグ◆阪神1-3巨人(17日・甲子園)


伝説の4月17日。日本一になった85年にバース、掛布、岡田のバックスクリーンへの3者連発が生まれた日に、糸井が2回、そのバックスクリーンへ先制ソロを放った。同じ甲子園での伝統の一戦にふさわしいスタートを切ったが、今季8度目の逆転負け。またルーキーの赤星を攻略できなかった。3回2死一、二塁で大山が三ゴロ、5回2死二塁では佐藤輝が左飛に倒れ、7回途中まで1点。7回2点に抑えられた3日に続き、得点はベテランの本塁打のみだった。


ドラ3右腕に2戦2敗。矢野監督は「いい球を投げているし、球種も多い」と認めながら、初回に3三振を奪われたことを強調した。「立ち上がりでいかないと。早い回で流れをつくって球数を投げさせることが、地味だけど必要」と今後を見据えた。29日からの3連戦でも対戦が予想され、対策は急務だ。


3日連続で試合前の円陣の声出し役を務めた指揮官は投手陣に「形になってきた」と納得しつつ、打線に「好機は作れるけど、かえせない。あとはそこ。なんとか早く解決を」。リーグ最低のチーム打率2割2分、47得点と課題は残ったままだ。