◆JERAセ・リーグ◆中日4-1阪神(14日・バンテリンドーム)


打線はトンネルを抜ける気配があった。序盤は消極的で、簡単に2ストライクに追い込まれて凡打、という繰り返しだった。だが、8回の梅野で変わった。初球からガンガンと振って安打。ようやく、やり返そうという気持ちが表に出たことで、梅野を含め、終盤2回だけで4安打が出た。このように開き直って挑むことができれば、という条件付きだが、15日の巨人戦は楽しみだ。


矢野監督は打線を組み替えた。チームの雰囲気を変えようとしたはずで、悪いことではない。むしろ、必要な策だ。


だが、佐藤輝の2番はどうか?4回に先頭の1番・中野が出塁。機動力で柳を揺さぶりたかった。だが、打席がホームランバッターでは走者は走りづらい。巨人は2番に坂本を置くが、長打で勝つチーム。阪神は近本、中野の足を生かすチームで、2人はつなげるべき。輝を前の打順に置きたいのなら3番、あるいは思い切って1番がいいと思う。