◆JERAセ・リーグ◆中日1x-0阪神=延長10回=(13日・バンテリンドーム)


緊急事態で粘った投手陣が見殺しにされ、10回に力尽きた。2イニング目の加治屋が1死一、二塁から大島に右中間を破られ、今季2度目のサヨナラ負け。4度目の完封負けで1分けを挟み5連敗となった。試合前に3選手のコロナ感染も判明し、矢野監督は「まあ、しんどいのはしんどい。起こったことはもう、どうしようもない。全員でなんとか」と言葉を振り絞った。


セ・リーグ史上最悪の開幕9連敗を止めた後も2勝目が遠い。急きょ先発した小川は5回途中無失点と奮闘し、5人のリリーフ陣も好投した。今季初黒星の加治屋も試合直前に合流し、9回は3者三振。指揮官は3回程度を想定した小川に「あそこまでいってくれて」と感謝。加治屋についても「本当は1イニングで代えてあげたい」とかばった。


打線が3安打と沈黙し、矢野虎では初の4戦連続1得点以下。開幕から6カード勝ち越しなしは、72年と90年を超える2リーグ分立後の球団最長だ。16試合で1勝14敗1分け。勝率6分7厘は開幕から連敗したチーム(勝率・000)を除き、プロ野球史上最も低い。


首位の巨人と10ゲーム差。コロナ感染が先発陣のため「(調整で)3週間くらい、どうしても難しい。その点も痛い」と指揮官。出口が見えない。