(セ・リーグ、阪神0-1広島、6回戦、広島5勝1分、10日、甲子園)


井上一樹ヘッドコーチ(50)が試合後、取材に応じた。一問一答は以下の通り。


-広島の遠藤について。


「今までのイメージにあったコントロールの乱れが、今日はまったくなかったというのは、今負けが込んでいる阪神だからということで自信を持って投げさせてしまったのかもしれないし、こちらが打ちたい打ちたいと気持ちがはやるところで、チェンジアップやカーブを上手いこと使って緩急を使われて、丁寧に出し入れをするピッチングをされてしまい、それを攻略できなかったところが今日の結果に繋がってしまったと思います」


-代打で出た島田(八回に代打で左前打)が粘って出塁するなど姿勢はチーム全体で見えていると思うが。


「島田はらしさを出してくれたし、ああいうところで粘って流れを持ってくるようなヒットを打ってくれると島田自身もチャンスが拡がってくる。今出ている選手たちは投げる1球、打った一打に責任を持ってプレーしてくれているのはもちろんなんだけれども、勝ちたい、何とかしたい、という気持ちが強すぎて重圧になってしまい、なかなか殻を破れない状態になってしまっていると思う」


(さらに続けて)


「今日のガンケルは満点に近いピッチングだったし、投手陣が粘る形が見えてきただけに、バッテリーに申し訳ない。野手は野手でもちろん点を取りたいという気持ちが、ある意味空回りしてしまったというのが、今の状況を作ってしまっているんだと思います」