◆JERAセ・リーグ◆阪神3-3広島=延長12回=(8日・甲子園)


阪神は今季12球団初の引き分けで死闘を終えた。負けていれば12球団最速で借金10となるところだったが、救援陣の鉄壁リレーで阻止した。しかしヤクルトが巨人に勝って勝率5割としたため、セの借金(9)をすべて背負う形となった。


先発の藤浪が4回5安打3失点で降板したが、打線は中盤にじわじわと反撃した。4回に大山が左越え2号ソロでのろしを上げ、5回に糸井の左犠飛で1点差。6回に代打・ロハスが右越えに適時二塁打を放ち、3-3の同点とした。1点ずつ返し、今季初めて2点差以上を追いついた。


リリーフ陣は無失点リレーを演じた。5回からドラフト3位・桐敷、浜地、小川、アルカンタラ、岩崎とつなぎ、2018年ドラフト6位右腕の湯浅が10回に登板。最初のイニングを3者凡退に抑えると、11回も続投。先頭・上本に15球粘られた末、四球を与え、ガッツポーズを見せつけられたが、次打者・堂林の投前へのバントを好フィールディングで併殺にすると『ガッツポーズ返し』。さらに続く西川を外角いっぱい150キロの直球で見逃し三振に仕留めると、再び拳を握りしめた。


12回は馬場が登板。まず菊池涼を左飛に仕留めた。小園には中前打を浴び、暴投で代走・曽根に二進を許したが、代打・宇草を空振り三振。続く坂倉は申告敬遠で2死一、二塁となり、最後は長野を一ゴロに抑えた。