悪送球のルール | とらねこのブログ

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とらねこは、今日の試合結果をウェブ速報で知りました。

 

10回表、無死1塁から右前安打。三進を狙う一走を刺そうとした送球がカメラマン席に入った、ということのようです。

一塁走者の生還が認められ、打者走者は二塁に進められました。

 

送球がフィールド外に出てしまうと、いったんブレーは止まります(ボールデッド)。

そして、走者にも打者にも2つの塁が与えられます。

サードゴロで佐藤輝三塁手が悪送球をして、カメラマン席に入ってしまうと、打者は二塁、一塁走者は三塁へ進みますよね。

送球が大きく逸れなければ打者走者は一塁止まりになるところを二塁まで進めるので、俗に「テイクワンベース」と言われていますが、ルール上は2つの塁を与えられているわけです。

 

ならば、今回のケースも、一塁走者が2つの塁を与えられたら三塁止まりじゃないのか、と理屈を言いたくなるところです。

一塁走者の生還が認められたのはなぜでしょうか。

それは、2つの塁を与える起点が違うから、です。

起点になる塁は、悪送球になる送球が手から離れた時点で確保している塁です。

今回は、送球がライトの手を離れた時点で、走者は二塁に達していた(と判断された)ので、そこから2つの塁を与えられて生還が認められたわけです。画像は見ていませんが、おそらく、審判が協議して、送球と走者の二塁到達とのどちらが早かったかを確認しているはずです。

 

なお、例外として、内野への打球をさばいた後の最初のプレーは、投球時点の塁が起点です。

よくある内野ゴロ悪送球は、このパターンになります。

 

変則的なケースとして、併殺狙いの場合が考えられます。この場合、打球をさばいた野手からの送球の悪送球は、投球時点の塁が起点になりますが、送球を受けて転送した野手の悪送球は、送球時点の塁が起点になるようです。

6-4-3で二塁セーフ、一塁転送が悪送球になったときは、最初のプレーではありませんから、悪送球の時点で到達している二塁が起点になります。

 

あれ、6-6-3の併殺の場合はどうなんだろう。

自分でベースに入ろうとするのが最初のプレーに当たるんだろうか?

たぶん、今日のプレーは

で取り上げられるだろうから、ちょっと質問してみようかな。