「地球最後の男」 | シマ猫弾薬庫/紛争まっただ中

「地球最後の男」

  1;地球最後の男


「地球最後の男」


(伊=米 1964年 白黒です。 


製作総指揮 サミュエル・Z・アーコフ 


監督 シドニー・サルコウ ウバルド・ラゴーナ 


原作 リチャード・マシスン 


出演 


ヴィンセント・プライス 


エマ・ダニエリ 


ジャコモ・ロッシ=スチュアート 


クリスティ・コートランド  )



(^・x・^)y─┛~~~~



最近また『アイ・アム・レジェンド』って原題でリメイクされてるようですので


  2;リメイク3




またってのは『オメガマン』でヘストン卿が演じられてたからね。


 3;リメイク2




主演:ヴィンセント・プライス ってだけで『カルト認定』です。


中古で見かけたら(たぶんないでしょうが)ゲトしましょうね。(`・ω・´)b


ヴィンセント・プライスさんっていうと


「蝿男の恐怖」シリーズの科学者のお兄さん役とか、マニア人気の俳優さんです。



これも例にもれずに評価の高い作品。



  4;プライスさん





*****【プロット】*****



地球に未知のウィルスが蔓延した。人類の殆どは感染し、死に絶えてしまった。


死者は蘇り、夜には大挙して徘徊しながら血を求めていた。


ここの光景は『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』のシーンそっくりです。


(こっちが先だよ)



吸血鬼ウィルスのために世界の人間は死に絶えたと思われた。


『(神に「最後の人間として」)選ばれた』研究者ロバート・モーガンは3年間、


昼の間に吸血鬼狩りを行い、屍体を焼き、


夜は部屋に籠って吸血鬼を避けるという生活を送っていた。


彼には「パナマで蝙蝠に噛まれたのが原因か?」


耐ウィルス性が備わっていたのだ・・・・。


  
  5;08-05-05


(吸血鬼は生きている主人公ロバートの家を取り囲み


木などでドアをたたいたり


車のロバートを襲ったりしつつも彼を殺すまではできない状態。)


ニンニクと鏡が苦手で『串刺し』で吸血鬼を退治している光景は


この当時は『ドラキュラ系』としても扱われてますね。


彼の妻も娘もウィルスで死んでおり、墓堂の「妻の棺」を前に泣き崩れることもある。)



  08-05-05



*土葬したが蘇ってきた妻*


街にはもう生存者はいない。無線にも応答がない。


「吸血鬼よけの」ニンニクが枯れては新しいのを入手し


ドアに架けるのだ。


*******************



ある日、かれは「生きている女性」を発見した。


女性を連れて部屋に戻ったモーガンは


彼女がウィルスに罹っていることに気付いた。


彼女は『生存したグループの1員で、ワクチンを打ちながら生きている』状況で


モーガンが「吸血鬼」と思って昼に刺し殺したものには


「生存」したグループの人間が多かったことを聞く・・・・。


そして夜になり、彼女の仲間がモーガンを殺しにやって来た・・・・。


教会に逃げ込んだモーガンは銃撃され、刺し殺された。


「お前らは突然変異のフリークスだ、おれこそが地球最後の男だ・・・・」



***********


彼は『新たなる人種の存在を知らずに』感染者たちを


忌まわしい『吸血鬼』として殺していたため


今や殺されるべき人間となっていたのだ.....。



(毎日仲間を殺しにくる「旧人類」のロバートは


彼らにとっては「恐怖の伝説」として扱われていた)



★原題『I AM LEGEND』はそういう意味です。★



ロバートの作ったワクチンでスパイ役の女は助かる。


ロバートが死んだのを確認し、女はグループの幼児に言う「もう心配ないわ・・・・」



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プロットとしてもシーンも「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」に流用されてる部分が多いかな。


こちらは若干『吸血鬼もの』色が残ってますが。


●作品全体に漂う救いのない作風


●果てしない孤独感


●無力で家族を死なせたことへの悔悟


など主人公の苦悩がよく表現されてます。