義母のお世話日誌③ 体調の悪さに気付けない。
※昨年の初めの頃のことです。かかりつけの先生から、義母の薬の管理を任され、私は、義母の体調の良しあしに、翻弄されるようになっていきました。薬がきちんと飲めて、体調が良ければ、次の診察は2週間後になるのですが、季節は冬でしたので、義母は度々、体調を崩すことがありました。しかし、年齢のせいなのか、多少、認知症の症状があったからなのかは、分かりませんが、今の自分の体の状態を分かっていないのかな?と思うことが、よくありました。義母は、元々、肺炎になりやすく、少しでも風邪の症状が出たときは、診察に来るようにと、かかりつけの先生から言われていました。でも、義母は、微熱があっても、いつも通りに家事をこなして、布団に横になるということを絶対にしない。それどころか、体操教室に行ってしまったり、(義母は、体操教室と言っていましたが、デイサービスのようなものらしい。)ヘルパーさんが来る日だからと、朝一から、張り切って、部屋の片付けをしたりするのです。(ヘルパーさんにお掃除をしてもらうのだから、そのままにして、お願いすればいいと思うのですが…。)もし、体調が悪いのなら、ヘルパーさんを断るなりして、その日はゆっくり休んだ方がいいと、私は思うのですが、義母はそうは思わないみたいです。たった一日でも無理をすれば、あっという間に、体調は悪くなっていきます。義母は、これまで何度も肺炎を経験してきたことで、「咳は出るけど、いつものことだから、これくらいなら大丈夫」と、思っていたんだと思います。ですが、そのときには、そうも言ってられない年齢になっていたのに、義母は微熱が出ていても、生活のペースを変えませんでした。私が、何度も、「体調がよくないときは、横になっててください。」「ヘルパーさんにお掃除をしてもらうのですから、お義母さんは片付けをしなくていいんですよ。」と言っても、聞き入れてくれませんでした。そして、体調がいよいよ悪くなってきて、病院に連れて行って欲しいと私に言う頃には、そうとう悪くなっていることもありました。その度に、先生から、「肺炎になりかけてるから、もっと早くに、連れてこないとだめだよ。」と言われてしまうこともあり、(だって、熱があったって寝てないし、熱があるって言わないんだもの、連れてきようがないよ)と、思ったものでした。義母は、義父が亡くなってから、一人で暮らしていましたが、もしかしたら、この辺りから、一人で暮らすことは難しかったのかもしれません。しかし、義母本人、そして、息子である旦那もそのことには触れず、対応は、後手後手になっていってしまいました。