自分の治療が一段落したので、「義母のお世話日誌」を再開したいと思います。

 

(去年のGWの頃のことです。)

 

 

 

 

 

 

GW前に体調を崩してしまった義母に、夕食後の薬を確実に飲ませるために、私は、仕事を終えてからそのまま、義母の家に3日間通いました。

 

 

 

仕事を終え、車を40分走らせ、義母の家に着くと、義母は茶の間のいつもの椅子に座っていました。

 

義母は、具合が悪いからと言って、布団に横になることを決してしませんでした。

 

 

「お義母さん、具合が悪いんですから、起きてないで、布団に横になってないと…。」

 

と私が言うと、義母はいつも、

 

「ここに座って、テレビを見て、ゆっくりしてるのよ。」

 

と言うのです。

 

 

でも、茶の間にいて、起きていたら、ちょいちょい動いて、休んでいることにならないし、気が付いたことをあれやこれやとしてしまうのは、義母の性格上、明らかでした。

 

具合が悪いとなったら、薬を飲んで、水分を取って、大人しく寝る…が、早く回復する一番の近道だと思うのに、義母はそうするつもりは、まったくなかったようでした。

 

 

私は、夕食の時間までは、まだ時間があるので、義母に水分を取って、布団に行って寝るように言いました。

 

義母は、最初は嫌がりましたが、私が、少し強く言ったので、渋々ではありますが、布団で寝てくれました。

 

 

 

 

この「義母が寝たがらない」理由については、だいぶ後になって、気付いたことがありました。

 

足に痛みがあって、筋力も弱ってきた義母は、昼間、具合が悪いからといって、布団で寝て過ごしてしまうことで、「寝付いてしまう」=「寝たきりになってしまう」ことを恐れたんだと思います。

 

私は、介護の知識も経験もありませんが、後に見たテレビ番組で、義母が嫌がったのは、こういうことだったのかなと、思わされました。

 

 

しかし、この時は、何としても、義母の体調が回復することを、第一に優先しなければなりませんでした。

 

このまま、熱が下がらず、肺炎の状態が改善しなければ、確実に入院になってしまいます。

 

そうなったら、それまで準備をしてきた施設への入居が延期になってしまうどころか、延期している間に、ほかの方が入居希望をして部屋が埋まってしまえば、入居できなくなってしまうからです。

 

 

 

 

そのあと、義母は、1時間ちょっと寝たでしょうか。

 

私は、義母を起こし、義母の夕食を作り、薬を飲ませ、片付けを済ませ、あとは寝るだけだから、寝る用意をして布団に入るように言い、また40分かけて自分の家に帰りました。

 

(ちなみに、自分の家に帰ってから、自分たちの夕食作りです。)

 

 

これと同じことを、あと2日するわけですが、あとの2日も、私が義母の家に行くと、義母は茶の間でテレビを見ていました。

 

私が、いくら、「具合が悪いんですから、昼間は布団で横になっててください」と言っても、義母はそのようにはしてくれませんでした。

 

 

 

 

 

この3日間をこなし、最後に、娘に言われたことは、

 

「ママ、自分の親じゃないのに、よくそんなに出来るね」

 

ということでした。

 

言われてみれば、そうかなぁ~。

 

特に、仲の良い嫁姑でもなかったのにね。

 

 

でも、今、頑張って、義母を施設に入居させることが出来れば、私自身が楽になると思って、その時はフル回転で頑張ってしまいました。

 

その時は、後に、自分ががんになるなんて思ってなかったな。

 

私、頑張り過ぎたのかな…。