車齢25年。12回目の車検から帰って来ました我が相棒、白いユーノス・ロードスター。

イメージ 1


ぼかぁ、ハタチの頃、40歳越えたらポルシェ911に乗る予定でしたが、御年48歳。ついぞ911には乗れそうにありません(笑)

今でも911は憧れのクルマですが、50歳も手前になって来ると、気持ち的に経済的にもかなり負担が掛かると思われる911はお互い付き合わない方が幸せなんだろーなーと思いました。

RX-7も尊敬するクルマで大好きですが、腕が無い人…僕なんぞが乗るにはクルマが速く出来すぎてますな…バイクで言えばヤマハのR-1に僕が乗る感じか。たぶんお互いに不幸になる(笑)

トライアンフ・ボンネビルもそうなんですが、俺の場合は低い速度でも楽しめる乗り物の方が性に合ってるみたいですね。お客様の4輪のBMWの速い奴に乗せて貰った時も、加速が凄まじく、興奮しますが、自分でじゃあ乗りたいかったらそうでもない気がしました。やはり田舎の農道やそれに準ずる適度な曲がりのある幹線道路、これを70~80キロ位で走り、気持ちの良さを味わえるものが私には最適かと。

まあユーノスが結果ドンピシャだったんでしょう、24年も乗ってんだから(´ 3`)

ユーノスは知っての通り、60年代の失われた英国軽量スポーツカーのフィロソフィーを80年代の日本の技術で再構築、復活させたものです。

これは今まで、ついに当の英国でも出来なかった芸当です。イギリスも現代のあらゆる基準に適合する安価な軽量オープン・スポーツカー(最新型ロードスターはとても安価とは言えなくて残念です)は復活出来なかった。

これって何だか、田舎の町人、百姓の集まりだった「新選組」がその出生の「卑しさ」故に本物の武士以上に武士の規律、在り方に固執したって話に似てるんじゃないかなあって、最近思いました。ユーノスって本来、自動車後進国だった日本のマツダが自動車造りの先生であった英国スポーツカーをお手本に造ったから、本家の英国製スポーツカーより更に愚直にその「在り方」を再現した様な所も感じます。なんかね、生真面目つーか健気つーかね…。

イメージ 2




前にエンジンが載り、後ろタイヤが回り。

低いバケット・シートに沈み込んで、H型パターンのマニュアル・トランスミッションの節度感や剛性感を楽しむ。

狭いフロアに生えた3枚のペダルを2本の足で時に忙しく操る。

人間は2人も乗れば問題無い。

後方から低い4発の排気音。

乗り手の体を中心にクル~ッとクルマが向きを変えて、アクセルを入れたら後ろタイヤがキュッ!とアスファルトを掴む。

これだけ出来たら、後はもうクルマに快適性とか最高速とか…僕には贅沢な話ですかねえ。