刃物を研ぐのに、そのスジに詳しい方のブログ等を拝見し、勉強させて頂きました。
ある刃物に詳しい方のブログに、こんな憂いの言葉が挙げられていて、印象に残りました。
「日本食料理人なのに、包丁が研げないし鋼の包丁の特性(錆びる、徐々に切れ味が落ちる→研ぐ)を理解して居ない料理人が沢山居る」
「居合い抜きの愛好者なのに、日本刀の歴史や構造を全く知らない」
「剣道の稽古中に、床に置いた竹刀を平気で跨ぐ」
刃物では有りませんが「ヘルメットを地べたに平気で置くヤツは好きじゃないな」と言っていたあるバイク乗り、良いなあと思いました。
ある日、テレビで観たんですが、ニューヨークの鮨バーで、アメリカ人の大将が、お客様の前で唐突にまな板の上に飛び乗って、フレア(バーテンダーがボトル投げるアレ)みたいなパフォーマンス始めて、日本から見学に来た鮨職人が試食もせずその店を立ち去ったのが印象に残りました。
昔、好きでやって居たブラックバス釣り。ひと頃凄くブームになって、沢山の釣り人がポイントに通いましたが、ブラックバスとそれを釣り上げる道具の事しか知らない人が殆どでした。
湖には水草があり、野鳥が居り、足元には植物が生えて居り、見上げれば雲が在り、水中にはブラックバス以外の生き物が沢山居るんですが、本命のみ集中して、その周辺にはイチミリも興味を示せない人が凄く居ました。
そういうのが良いのか悪いのかはさておき、ぼかぁ本命から入って、ちょっと寄り道してたつもりが、いつの間にか本命みたくなっちゃう事が多かったし、その道の達人達の、本命話よりも寄り道話を聞く方が、何故か好きなのです。