荒川の白鳥の惨状を目の当たりにしてへこみつつトライアンフを走らせていたら、よさげなカフェを
偶然発見したので、トラを寄せました。
コーヒーを一杯飲んでお会計すると。
「トライアンフ、カッコイイですね」
とレジのお姉さんに褒められる。
「トライアンフ」というオートバイメーカーを知ってるとはタダのカフェの店員じゃねえな(笑)
「トリンプ」なら知ってそうだけどねえ。綴りは同じだから。TRIUMPH。
「ありがとうございます。お詳しいですねえ?」
いえいえ、とお姉さんは顔の前で手を左右に振る。
いえいえ、とお姉さんは顔の前で手を左右に振る。
「これは何年位前のモデルなんですか?」
「06モデルですよ、新しいんです」
おねえさんは窓の外のトラを意外そうな眼でチラリと見ながら、
「随分クラシカルに見えたので、昔のモデルかと思いました。今でもこういうカタチで
売ってるんですねえ」
売ってるんですねえ」
「はい。売ってるんですねえ・・・」
つい先刻まで人間のコハクチョウや河川への仕打ちに憎悪していたのに、今度は何気ない
ひとの言葉に嬉しくなる。
ひとの言葉に嬉しくなる。
嗚呼。
勝手なおれ。