12月31日の大晦日は当店恒例の格闘技&カウントダウンの日でした。
  

 皆様も御覧になったかも知れませんが、私は一昨年の暮れからの溜飲が下がる思いでした。
  

 ライトな格闘技ファンには、桜庭 和志が如何に日本の格闘技ファンにとって偉大な人かは
 判らないでしょう・・・。 
 
 10年前、ファイトマネーが高額な日本市場で、紳士ズラをしながら心の中で日本を、日本人
 ファイターを馬鹿にしていたグレイシー一族を、彼等の要求を全て飲んだルールで次々と撃破
 した桜庭 和志のあの勇姿・・・。
  

 その聖・桜庭戦でヌルヌルして来て平気で居る、秋山さんの不気味さも「商品」としては抜群ですが、
 格闘技・プロレス者としては許せない。
  

 しかし、あのクラスで秋山さんに勝てそうな人はそうは居ない・・・。
  

 昨年の韓国での復帰戦で強豪デニス・カーンをジャブで鼻骨を粉砕し、アッパーで失神KO 
 した、恐るべき打撃センス・・・。 
  

 見るからに強そうな、日サロ焼けしたマッチョボディ。
  

 そして世間のブーイングも意に介さない、秋山さんのあの鈍感力。 
  

 秋山さんはそういう意味では心・技・体に優れた総合格闘家である。
  

 そこにヌルヌル試合直後から
  

 「おれはお前を許さない!」英訳すると「ミーはユーをユルサナ~イ!」
  

 と対戦表明を出していた、これまた日サロ焼けしたプライドウェルター級王者の三崎 和雄。 
  

 私は心底三崎を応援していた。
  

 プライドの地上波放映がもっと続いていたら、三崎は強い日本人挌闘家として、世間の認知度も
 もっと上がっていた筈の男だ。 
 
 
 そう。プライドの地上波放送の理不尽な打ち切りが無ければ三崎 和雄は。 
 
 
 もしかしたらフジのバラエティに出たり、すぽると!のゲスト出演がきっかけで局アナと交際して
 いたかも知れない・・・。
  

 当時の強豪ひしめくプライドウェルター戦線を勝ち抜いた、菊田 早苗率いるグラバカの一員・・。 
  

 でも、あの日サロ魔王の秋山さんには勝てるかどうか・・・。
  

 共に柔道がベーシックの(柔道の実績では秋山さんのが全然上)ストライカー(打撃の得意な)
 同士の戦い。 
  

 ゲームプランは互いに打撃勝負だった。
 

 秋山さんの強烈な圧力に攻めあぐんだ感じで、秋山さんの回りをぐるぐる回りながらその場で
 ジャンプを繰り返す三崎を見ていると、彼が気の毒になった。
   

(しかしプロの技術解説によれば、三崎のその場跳びは、自身の得意技、跳び膝蹴りのフェイント
  と、秋山さんの強烈な左ジャブと同時にノーモーションで繰り出す右のローのタイミング
  をズラすのに効果的だったそうだ。総合の技術は奥深いッす) 
 

 だって埼玉スーパーアリーナは全員「三崎」コールの大合唱。
  

 もしここで三崎が秋山さんに無様な負けを喫する事となれば、全国9000万のプライドファン
 の希望はもう・・・・・。 
  

 しかし格闘技の神様は三崎に、プライドファンに味方したね。
  

 左のロングフックでぐらついた秋山をサッカーボールキックで粉砕!
  

 谷川サダハルンバが、「4点ポジションからの顔面攻撃は反則」とか言ってますが、
 倒れ際の一撃だった様に記憶してるんですが、さて・・・?
  

 でっかい仕事しましたねえ~~!
  

 おめでとう!! 

  
 三崎 和雄!!