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 先日、上尾にあるハーレーパーツとウエスタンアイテムのお店、「youallcome 遥館~よーかん」に
 遊びに行きました。 
 
 豪快なご主人と優しげな奥様のお店。お二人とも60代位でしょうか? 
  

 お店はすぐ分かり、店内に入るとご主人のハーレーとハーレーパーツ、ブーツやグローブ等 
 皮革製品でイッパイです。
  

 店内には長野県の天然記念物、「川上犬」の拳次郎が「遊んでくれ!遊んでくれるのか?」と
 じゃれついてきます。(因みに映像の拳次郎が悲しげな目をしているのは、この直前、M本さん
 が誤って拳次郎の足をブーツで踏んでしまった為)
  

 「川上犬」は非常に原始的な犬の特徴を今なお残した犬種で、後ろ足のカギ爪は現代の交配の
  進んだ犬達には失われてしまった特徴だとか。
  

 僅かになった純血の川上犬から保護され、今では300頭~程に数が増えたそうです。
  

 古武士の佇まいと言うか、おもちゃの様な可愛さの洋犬には無い、渋いいい味の犬種ですね。 
  

 M本さんは冬用のグローブを購入。 
  

 外はいつの間にか雨になっていました。
  

 「こういう季節のにわか雨は時雨っていうんだよな!」 とご主人。 
  
 
 奥様にコーヒーを淹れて戴き、しばし歓談。 

 
 皮革とバイクの臭い、異様に心地良い空間です。 
 
 
 雨も上がり、帰ろうと外に出ると、奥様がいつの間にか我々のバイクのシートの雨を拭いていて
 下さり・・・・・。 

 
 高校生の頃の友達の家のばあちゃんも、よくそこん家に集まる孫の友達のバイクが雨に濡れると、
 いつの間にかシートを綺麗に拭いていてくれた事を思い出しました。 
 
  
 ハーレー好きのハーレー用品屋さんにトライアンフで乗り付けた私にご主人は、 
 
 「ナンだよ?トラなんか乗りやがって!昔からトラ乗りってヤツはさ・・・何だか・・・
  ヤダネ~~~!!」 
 
 とニッコニッコしながら言ってくれました。奥様もトライアンフ珍しいわね、と興味深々。 
 
 
 「やだけどエンジンかけて、音聞かせてくれよ!」 
 
 
 リクエストに応えて空ぶかしすると、うんうん、これが今のトラの音か、とうなずいて頂けました。 
 
 
 トラに跨る私の傍らでご主人はこう言いました。
 
 
 「ハーレーはフリーダムマシンなんだよ、だけどトライアンフはフリーダムじゃあないんだ」
  

 「トラはフリーダムじゃあありませんか?」
  

 「ああ。フリーダムじゃない」 
 
  
 そこで会話を終えて、左手で挨拶をしてお店を後にしました。
  

 私の愛車、トライアンフ ボンネビルのボンネビルとは、アメリカにある速度記録大会会場の
 地名に由来する(ボンネビル・ソルトフラット)ものなのです。
  

 広大な砂漠地帯に干上がった「ソルトレイク~塩湖」があり、地平の彼方まで続くかって位の
 長い直線コースがある。 

 
 そこに世界中から「世界最速」の名をかけて玉石様々な2輪4輪が集まってくるわけです。 
  

 トライアンフは1950年代、世界最速のオートバイでした。
  

 214MPH・・・時速340キロの当時の市販2輪車の速度記録を打ち立てた。  
 

 その技術を基礎に造り上げたバイクが当時の「トライアンフ ボンネビル T120」なのです。 
  

 記録を作る。そしてその記録を更に破るべき宿命を乗せた車両を「レコード・ブレーカー」
 と言います。 
 
 
 限られた場所と限られた条件。そこでのみ最大の力を発揮する、ある意味では異形のキカイが
 「レコード・ブレーカー」 
  

 「ハーレーはフリーダムマシン(自由な機械)だがトライアンフはそうじゃない」
  

 こう言っていた、ご主人の答えはこんな所にあるのかな?  
 
 
 長年、ハーレーを見て来たヒトの台詞、面白かったですねえ。