こんかいの時津風部屋の時太山関の死亡事故は大変痛ましい事件です。
 
 相撲の稽古で人の生命が奪われてはいけないし、またどんなに厳しい世界であっても
 命があってこその・・・、である。
 
 ただ、もういい加減にして欲しいのがマスコミの人達だ。 
 
 結局、こんにちの相撲の衰退の一因は、若・貴を力士の成績以外のネタでイジメまくった
 マスコミにもある様に思う。 
 
 マスコミ、ここんところ、おかしい。 
 
 ヒステリーに過ぎる。  
  
 
 今度は武蔵川部屋で29だか30のちゃんこ番を、部屋付きの親方が殴ったという事件。 

 
 聞けば、この30のちゃんこ番が19の新弟子に、理不尽な暴力をふるい、その行為に部屋付きの
 親方が怒り、ビール瓶ケースの上で蹲踞(そんきょ)させ、鉄アレイを持たせ、たるんできたら
 竹刀でひっぱたいたらしい・・・。  

 
 別に普通じゃないか? 
 
 
 30のちゃんこ番て、要するに土俵では活躍できなかった力士でしょう。 
 
 自分は新弟子を殴りまくって、自分が親方に殴られたと言って被害届けを警察に出す。
  
 このちゃんこ番は信用できる男とは思えない。誰かに入れ知恵でもされたかな? 
 
  
 相撲の世界はサラリーマンの世界とは違う。 
 
 
 恵まれた素質を武器に、ともすればサラリーマンの一生分を10年で稼ごう、という
 ヤマっ気たっぷりの男達が集まる場所だ。 
 
 そんなガタイはでかいわ気性は荒いわのにいちゃん達が、その世界のルールを破った場合、
 上に立つモノがブッ飛ばすしかないでしょう。
 
 力士はスゴイよ。 
 
 一般素人だって、それがどんなに厳しい世界かは想像が付くし、イジメだシゴキだなんて
 当たり前だよ・・・。  
 

 そんな凄まじい世界を勝ち抜くからスゴイ。ある種の怖さ、緊張感が付いてまわる。 
 
 だから相撲ファンは力士を敬い、プロには絶対に必要な幻想を抱く事ができる。  
 
 「彼等は違うよ、我々の想像を絶する世界の住人だよ」 と。 
 
 
 時津風部屋の件は本当に残念だと思います。 

 
 17歳の若い青年が亡くなってしまった。これが度を過ぎた暴力行為があったとしたら、
 関係者の行為は許されてはならないでしょう。 
 
 何度も彼のSOSを知りながら、息子さんを失ってしまったご両親の御気持ちはさぞ 
 辛い、耐え難いものでしょうし、事件を隠蔽しようとしていた時津風親方のやり方は卑劣
 ですらある。  
 
 だけどマスコミの「いわゆる一般の感覚・・」で相撲の厳しい世界を一般の職業人の世界と同一視
 しては危険だと思う。
 
  
 悪い事をして横っ面も張られた事の無い力士なんて、誰が畏敬の気持ちで見るでしょう? 

 
 肉を食い、酒を飲み、タバコ、オンナ、投資、一般人と変わらない生活をしているお坊さんを
 見ていると、寂しい気持ちになるのは私だけかな・・・? 
 
 
 相撲が特殊な閉ざされた世界?  
 
 
 プロの世界とはすべて「一般人」は無用の閉ざされた世界である。
 
 
 「円天」に出資して見返りがある、と思ってた「一般人」があんなに居る事の方が私には驚異だ。