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地球全体で埼玉県熊谷市の元荒川の一部にしか生息していないムサシトミヨ。
 
体長が4~5センチ、オスとメスがペアになり、水中に枯れた水草等を使用して小鳥の
様な巣を作り産卵する可愛らしい魚で、熊谷市のマンホールのデザインにもなっている、
トゲウオの仲間。
 
なんでまた熊谷市のみに生き残っているのでしょうか? 
 
「ムサシトミヨ」の名前のごとく、以前は埼玉県全域や東京都下の湧水地に普通に見られた種
だったらしいです。でも今、「湧水地」と言われてピンと来る様な場所は埼玉県内では少なくな 
ってしまいました。平地から湧く湧水地や、そこから広がる湿地帯や小川の様な環境に生息
していたのでしょうね。
 
たまたま現在の生息地、「元荒川」の上流部に水産試験場があり、そこから多量の湧水が元荒川に
放出されていて、その施設のお陰で皮肉というか幸運というか生き残っています。 
 
とはいえ、熊谷市民の関心は余り高くなく、地元の小学生ががんばって保護活動してはいますが
映像の通り、家庭の雑排水が直接流れ込み、僅か数キロメートル下流は「湧水地」の面影は
見られません。余り綺麗でない小川と化していて、とても残念です。(映像は順番に、上流部から
下流部に向かって並べました)
 
自分は淡水が大好きで、街中に綺麗な淡水が流れていて、そこに多様な生物が生息している
熊谷市だったらどんなにカッコイイ街だろう、と思います。

子供が網で小魚をすくったり、夕方にはおじいちゃんあたりがワンカップ片手にテンカラでハヤと
遊ぶ。ウナギやカワエビなんかを捕る仕掛けで遊ぶ人がいる。カワセミを撮りに来るアマチュア
カメラマンなんかが、撮影後には焼き鳥屋さんで一杯ひっかけてる・・・。 
 
綺麗な淡水って人間をスゴク丸くしてくれる筈です。 
 
早く下水が完備されて、元荒川が綺麗になったらとても自慢できる、と思うのですが・・・。