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アウトドアブームって言われてから久しく時間が経ちました。 
 
日本人て良くも悪くもブームに敏感ですから、あの頃から若者の乗るクルマも
随分と実用的になりましたよね、パジェロの様なクロスカントリーが流行し、レガシィの
様なワゴンタイプが定着し、家族の居ない独り者の20代が7人乗りのミニバンに喜んで
乗っています。
 
だけど。網持って田んぼや小川で遊んだり、ザリガニ捕ってる子供の姿は激減しました。
 
私が小学生の頃、「釣りキチ三平」という漫画が流行って、クラスの男子はほぼ全員
放課後や日曜は荒川(秩父市内)で釣りして遊んでました。でかい鯉なんか掛かると
皆で大騒ぎして釣り上げました。焚き火も普通にしてました。色んな事を川で遊んで
覚えました。こういう経験を子供の頃出来て私達はラッキーでした。 
 
勿論学校やPTAは当時から子供同士で川遊びは禁止にしてました。 
 
でも、男の子は皆おかんなんか舐めくさってますから(笑)言う事を聞く筈も無く、(という
か、お母さんの言う事を聞いて友達との約束を反故にしたら、次の日から意気地無しのレッテル
を貼られ、マザコンの烙印を押され小学生男社会のツマハジキ者になったでしょうね・・・) 
おとんは怖いけど、自分らガキの頃はさんざん川で遊んでますから、自分の子供が川で
釣りして遊んで「怒る」なんてヒトは少なかった。で、たまに日曜日に付いて来たりすると
自分の経験上、絶対川でしてはいけない事を子供等に伝授してくれたんですよね。 
 
そりゃ子供だって水死したくないですからね、今から思い出しても、小学生の頃の私達は
川で遊ぶ時はそんなにバカじゃなかった気がします。 
 
これが教育だったんですよね、下らない雑学なんかじゃなく、使える生活の知恵です。 
 
赤信号を渡るな、なんてのは教えても使えないんですよ。それよりも、「こういう
ケースなら、例え信号が赤でも渡れるよ、だけど自分でよく判断してから渡るんだぞ」という
のがいざという時、実際に使える生きた教えだと思う。河川や沼が危険なら近寄ったら罰を
与えるのでは意味が無い。何が危ないのか、どうしたら楽しく遊べるのかを大人が教えて
あげなければ。 
 
私がよく記憶に残ってる体育教師の言葉があります。その先生はHRで「お前ら、荒川で泳ぐなっ
て言っても泳ぐよな?いいか、泳いでる時に筋がつっても慌てるな。荒川は淵と瀬が交互になって
るから、自然に流されればすぐ背が立つ浅さにたどり着くからな」  
 
あの頃の大人は子供をある意味信頼してたのかな・・・。 
 
去年、小川町の清流で、小学生だけのグループが川で遊んでいたけど、そんな光景久々に見れて
私は嬉しかった。危ない場所には行かなかったし、年上の子は小さい子の世話もよくしてました。