3月4日のK-1は近年稀に見るKO決着の連続でしたね。(放映されてない試合は判定多し)
 
ボブ・サップの出現から、K-1はエンタメ化が進んでしまい、より勝負論を重視していた
コアなファン層からは「如何なモノか?」という声があがっていた。
 
サップ、チェ、横綱巨体3兄弟は、馬場さん的に言えばそこに立ってるだけで金が
取れる逸材だが、如何せん技術が貧弱すぎた。試合は常に「勝負論」「興行論」「観客論」
三位一体となり、その合否が問われるものだが、近年のK-1は「勝負論」を蔑ろにしすぎた。
 
「視聴率が取れる試合を最優先」に試合を組む、谷川貞治さんは一躍、一介の格闘技
オタク雑誌の編集長から時のヒトとなったが、また彼独自の鋭い嗅覚でK-1に勝負論、
技術論を再注入しようと試みている。(大晦日のオイル問題、秋山対桜庭戦のK-1ダイナマイト!も
この谷川さんが仕切っている)
 
それが今年から始めるK-1階級制度、100キロ超級とアンダー100キロ級だ。
 
100キロ以上の「怪物」たちのエンタメ路線と、100キロ以下のカラエフやバダハリ等
スピードと技術の勝負論路線。 
 
100キロ以下級を設定する事により、日本人ファイターにも活躍の場が広がる副産物が
視聴率にも繋がるだろう。 
 
私はK-1もプライドもプロレスの延長として見ている。だって、体重差40キロ以上の
ファイターが戦う、なんて無茶苦茶プロレス的面白さに溢れてますよ、チェとモー。
 
だから角田さんが武蔵と藤本のドローによる延長戦が決まった時、マイクを携えリングに
登場し「おまえらやる気出さんと、100キロ以下級タイトルの挑戦権剥奪だ!」 
(この二人がだらしないというなら、ボビー・オロゴン弟に負けた小比類巻って一体)
と叫んだ時、もう嬉しくて!!あ~角田さん、橋本真也と小川直也の格闘技戦が無効試合 
になりそうな時、いきなりリングに上がったアントニオ猪木にそっくりだよ! 

「橋本~っ!小川っ!!おまえらやれんのか!!やるか?よしっ!おれが立会人だあ~っ!!
試合続行!!」 と試合になんの権限もないアントンの一声でカーーンって再ゴング。
 
たまらん!!この大岡裁き!!赤木リツコ博士がいたら「越権行為よ!葛城三佐!!」
って叫んでる所ですよ、言うちゃ悪いけど! 
 
兎に角今年のK-1は久々に面白いかも知れません。