一茶。 | きらきら日記☆

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ちょっと重い作品が続いたので気楽に読める小説を読みたくなり。

藤沢周平の『一茶』を挟みました。



言わずと知れた、俳諧師小林一茶のお話です。



私の中の一茶は、教科書にも載っている有名人で、その作風は身近なものをモチーフにしていて。

平易な言葉で、親しみやすい俳句を作る人、というだけの、ほのぼのしたあったかいおじちゃん、というイメージでした。



ところが

この小説を読んだらガラッと変わりました泣き笑い (あくまで小説なので、史実だけじゃなく作者の創作が折り込まれているのですけどね)



特に、継母や腹違いの弟と、壮絶とも言える遺産相続争いがあったこと不安



それというのも、継母との折り合いが悪くて、長男なのに江戸へ奉公に出されて。奉公先で長続きせず、俳諧師になるまでの何年ものあいだ、半乞食のような貧しい暮らしをしていたせいでもあるのですけどね悲しい



今で言うところのパトロンみたいな、資産家にお金を出して貰って資金を作って旅暮らしをしていて。



弟から強引に貰い受けた遺産が手に入るまで、ずっと住む家もなく(借家だったりセレブのお宅や物置小屋に泊めて貰ったり)、妻子もなく。→その後3回妻帯するも、産まれた子どもたちを悉く幼くして病で亡くしてる悲しい



江戸で名を上げて、俳句だけで生活するのは厳しかった様子ネガティブ



生涯で2万句とも3万句ともされる、数多くの俳句を生み出した貪欲なまでの創作意欲。



実際の一茶は、どうだったのかわからないけど、小説のなかの一茶は、人の顔色をうかがって、へつらってたり



あるいは自分より才能が下だと思っている俳諧師たちが、名を上げていい暮らしをしているのを見聞きして妬みや羨望から罵ったり憤ったり。



めちゃくちゃ俗物なんだけど、

自分がそんな俗物であることを隠しもせず、それらもひっくるめて俳句にしてしまうというね指差し



そこがある意味非凡なのかなぁ。



もしも継母がすごく優しい慈愛溢れる人だったら、そのまま農家の長男として家督をついでいたのかな。



お話のなかの一茶は、農家の仕事が好きではなくて、奉公も続かない怠け者(と、継母には罵倒されてた)だったので

どちらにしても江戸に出ていき、放浪生活に近い暮らしをしていたのかもしれないけど。



農家の生まれでありながら俳句の師匠として生涯を終えたのは、この時代において、凄いことですね。







 

 

 

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