”この本の執筆に当たって、様々な分野を互いに関連させていく作業を進める中で明らかになってきたことは、1990年代までの人類が抱えていた数々の問題、例えば、個人やグループ、民族や国家の間で生じる争い、病気、貧困と飢餓、経済の混乱、犯罪、教育の混迷、そして環境の破壊や自然災害といった様々な不調和な現象は、その全てが人間の内面的な問題に起因しているということでした。
このような不調和な現象は、物事を宇宙全体との関係として把握するのではなく、表面的ないくつかの現象の間でしか捉えることができないという二十世紀中ごろまでの地球人類の平均的な意識レベルと思考様式そのものに本質的な原因があり、その必然的な結果として、特定の目的を全体への影響を考慮せずに実現しようとしてきたこと、つまり個人や特定のグループ、一企業、一つの民族や国家、もしくは人間のみの利益を、全体の調和よりも優先させてきたために生じてきたものです。
このような全体への配慮が欠けた、未熟な選択の数々によって引き起こされた歪みは、二十世紀末から二十一世紀初めにかけての地球の大きな変容の時期に、一挙に表面化することが解っており、そのまま放置すれば、地球上には、極めて大きな混乱が生じる可能性があります。”
社会で起こっている問題にしても、個人的な問題にしても、みんな、起こっている表面的な現象だけ見て、そこに対処しようとしているだけのことが多いですね。
だから、なかなか問題が解決しないのです。
人々の根本的な考え方、意識のあり方を変えなければ、問題の解決はあり得ないでしょう。
あるいは、一つの問題が解決したとしても、”もぐらたたきゲーム”のように、別の問題が顔を出してしまいます。
では、どうしたらいいのか？
確認してみてくださいね！