1980年発行 対戦車戦 戦車と戦う人間読んでみました。

実は、この本1980年3月発刊なので今となっては大昔の本。

で、1916年戦車が初めて戦場で現れてから第4次中東戦争までの対戦車戦兵器の開発及びその歴史について書かれています。

小銃擲弾から対戦車砲、無反動砲(バズーカ)そしてミサイルの開発の歴史を著者の主観で書かれているとはいえ興味深く読ませていただきました。

興味深かったのは第一次世界大戦でドイツ軍がK弾なる歩兵が有効に戦車と戦える兵器を開発し前線に配備したこと。

そして旧日本軍が開発した97式20ミリ自動砲についてですね。

基本設計は対空、対戦車両用でということで開発されたこと。この自動砲は反動は柔らかいが、激しく動揺して狙いが外れる。

更に、この砲は単発では撃てなくて自動でしか発射しないなどあまり同類系の本には書かれてないようなことも書かれていました。

これらの欠陥は本来、対空用に開発されてた98式高射機関砲をもとに開発されたが為らしいです。

あと最後の方で少しだけ触れている高エネルギーのレーザーあるいは荷電粒子ビームの破壊兵器の考察ですね。ネタバレになるのでこれ以上触れませんが・・・

2024年になってもレーザーや荷電粒子ビームが未だに実用になっていないのはコストでしょうね。

レーザーやビームは指向性ゆえに戦車を直撃しないと意味がなく近くをビームが飛んできても戦車に当たらなければ戦車は無傷という欠陥ですね。

ここ重要なので繰り返しますが40年近く前の本ですが読まれるのもいいかもであります