今週は中銀ウィークでした。
19日日銀、20日深夜はFOMC、21日スイス中銀とBOEという中で流れが決まってきたようです。
まずは日銀。事前のリークで折り込みが早すぎて、予想どおりマイナス金利を含む大規模金融緩和は解除したものの、結果は149円から151円後半まで一気に円安が加速。
前回の投稿では、雇用統計後の下落目途について考察予定でしたが、CPI、PPIを通過して一気に買い戻されてしまい、日銀会合を迎えることになってしまいました。
翌20日のFOMCでは、来年以降の金利水準を若干引き上げたものの、今年3回利下げの予想は変わらずドル安へ。
ただ、日付が変わった21日のロンドン時間ではスイス中銀がサプライズ利下げ&ドイツPMI悪化ということで、対ドルで欧州通貨が全面安の展開。BOEも利上げ派がいなくなったことからハト派と受け止められ、ポンドはさらに下落という流れでした。
1週間を通してみると、円安&ドル高ということでドル円が急騰した1週間でした。
ドル円の週足はアセンディングトライアングルで152円の壁を突破しようとしていますね。
円インデックスはディセンディングトライアングルを形成中。もしも2022年10月と2023年9月の安値を抜けると、ドル円上昇にも弾みができるような形となっています。
一方でドルインデックスは、三角持ち合いを形成中でしたが、ようやく上抜けの気配がみられます。
もちろん完全ブレイクはしていないので、来週3/25~の動きを見てからになります。
以上を見ると、ドル円の上昇をアシストするテクニカルな要素はそろってきた感じです。
しかし、利上げしても通貨が売られる典型的な「セルザファクト(ドル円ならバイザファクト)」となりましたが、ここから先は為替介入も警戒されてくるので難しくなると予想されます。
そうなると、ドルストレートの売りに妙味か?
ドルストレートは次回分析します。