月足で下落が続く豪ドル米ドル相場ですが、10月に0.627で底打ち、11月に入り、FOMCと雇用統計で急反発したかと思えば、
先週はRBAで急落&ドルの反発で5日続落。
再度、コロナショック後、昨年安値のサポートラインに接近中。
豪ドルがなぜここまで弱いのか?
主に以下の要因が考えられると思います。
(1) 米国との金利差: 米 5.25% vs 豪 4.35%
(2) 中国経済の減速懸念
(3) 雇用指標の減速
(4) RBAの声明文変化 (追加利上げ示唆する文言削除)→ ターミナルレートに達した
では、このまま下落トレンドは継続するのか?
今年の豪ドル相場は夏場にダブルトップを形成した後、中国経済減速で0.69付近から0.63割れまで下落。
ただ、8月中盤以降は、0.63~0.65のレンジ相場であり、ジリ高と急落の繰り返し。
11/1のFOMCと雇用統計でようやく0.65を抜けたかと思ったら、9月初旬の高値を抜けられず急反落。
こうやって見ると、やはり下目線ですが、FRBの利上げ終了や米指標の悪化が目立ってくれば、やはりドルとの逆相関性が強い豪ドルも反発せざるを得ない。
夏場はドル人民元との相関も強かったのですが、最近はあまりそうでもなくなってきたので、やはり米ドルの動きでかなり神経質な相場は続きそうです。
自分としては、10月の年初来を下抜けする確率は5割程度と考えており、14日の米CPIでそれが決着つくかもしれません。
ちなみに10月発表の9月CPIでは、豪ドルドルが最も急落した通貨ペアとなりました。
豪ドルの弱さを確認するには、もう1点。ユーロ豪ドル(ユーロオージー)を見ておく必要があるでしょう。
9月までは欧州通貨安で豪ドルも相対的に強含む展開もありましたが、ここにきて、反転の兆しが見えています。
ユーロドルが反発してきたのもあるでしょうが、自分はユーロ豪ドルと逆相関性が強いので、豪ドルドルをトレードする時は、必ず監視通貨にしています。
米ドルの動きに翻弄されるなら、むしろユーロ豪ドルで上昇トレンドが強いのを確認できればこの通貨ペアをトレードするのもありかもしれませんが…
まずは14日のCPIに要注目