牛に引かれて善光寺参り。

昔々、信濃の国小諸にケチで根性の悪いババァがいました。

ある日、洗濯した白い布を干していました。

すると一頭の牛が来て、角で白い布を引っ掛けて走り出したそうな。

老婆はその牛を追いかけ、ついに善光寺まで来てしまったそうな。

その時牛はヨダレで字を書いたそうな。

“牛とのみ思い過ごすな仏の道に 汝を導く己が心を“と。

老婆はそれを読み、信仰心が芽生え、生まれ変わったそうな。

後日、近くの観音堂に白い布がかかっていた。

牛と思ったのは実は仏様の化身と知り、善光寺への信仰を深めたそうな。

 今回参加の新幹線会のメンバーはその牛役である。

いや、大半がババァ役であるか?

関東組、関西組が長野駅で落ち合い善光寺へ。

集まった者共に欲深いババァ役はいない?

来ない輩に欲張りババァ役が多い、と思うが、言わない。

彼奴らに牛を仕向けねばならねぇ、と思うが、言わない。

言わないけれど思ってる。

思ってるようじゃ、罪深い。

お許し下せぇ善光寺さん。

本堂の下の暗闇を歩いた・・・。

出てきたら、思わなくなった?

ウソだ!

でも、何となくすっきりした!

これは戒壇めぐりとか、胎内めぐりとか言われる。

この暗闇は、女性の子宮だとも言われる。

暗闇の中を通り新たに生まれてくる疑似体験。

暗闇の恐怖、不安、視界を奪われた疑似体験。

全長45mだと言うが、長く感じる。

光が見えてきたときの安堵感・・・。

これが善い光りで、善光寺なのか?

瞬間的には生まれ変わった気分だった。

緊張が解けたら、自然が呼びに来た。

境内の片隅に”御安心処”なる看板を発見。

何とも粋な看板だ。

安心処で放水して次に向かった。

         スッキリ生まれ変わって 寅次郎

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