九月は神社に通勤した様なものだった。

仕事もソフトもそっちのけ、ひたすらお祭り!

今年は“塩と水”を演出した。

“塩”神社入口の大鳥居の横に御塩舎を作った。

神は死者を嫌う。

故に、不祝儀のあった人はここで清めてから入りなさい。

本来ならば宮司がいちいち清めるのが本意だが。

宮司が常駐しない為の略式手段・・・神様御免なさい!

御塩舎には、今一つの願いがある。

家の門に盛り塩をするのは、幸福を呼ぶ印しなり。

昔、中国の皇帝が女達を訪ねる時、牛車を使った。

ある利口な女は、自分の家の前に塩を盛った。

牛は塩が好きである。

皇帝は牛の止まった家に入っていった。

今、料亭の入り口などで見かける。

我が家でも真似をして塩を盛ってみた。

そしたら、飛騨牛が宅急便でやって来た!夢を見た。

製作者は総代の中で左甚五郎と呼ばれる、曽我重孝氏。

玄人が裸足で逃げ出す出来栄え!

“水”井戸を掘って手水舎に天然水を出した。

今迄は、神社で催し物のある時のみ、水道水を出していた。

これでは水もパートタイマー扱い。

ご利益が疑わしい?

水道水を常時出していると、水道代がバカにならない。

それこそお金を湯水の如く、になってしまう。

井戸ならば、電気代だけですむだろう。

試算したら水道代の1/10ですむ。

常時、水のない神社では清まらず、潤いもない。

回覧板を回して、寄付をお願いした。

9月の祭りまでに間に合わそうと急いだ。

間に合った!

毎年、お祭りが終わる頃はダウンして医者の門を叩いていた。

今年は何故か倒れることはなかった。

適当に手を抜く事を覚えたのか?

塩と水は相撲につき物。

“相撲は神事”と北の湖親方は言った。

         塩と水に守られた? 寅次郎

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