夕方の五時、大神楽の獅子はたてがみを震わせ別れがつらそう・・・。

大鳥居の前を、振り返りつつ去りがたし・・・。

夕暮れの秋空に笛が響き、やがて消えてゆく・・・。

拝殿の提灯に灯が入り、餅撒きが始まる。

幸運を求めて、群集の手が伸びる。

一時の喧騒が収まり宵闇が迫る。

秋の例祭フィナーレは拝殿踊り!

そのオープニングは静かな場所踊りから。

場所踊りは神を迎える踊りとか。

手ぬぐいで頬被りをして、手を後ろに組み、足踏みだけの踊り。

足踏みは邪神を追い払う由。

地元衆が他所村の客人に歌で挨拶。

他所の衆が、これを受け取り歌で返す。

これが終わるとテンポが変わる。

下駄が拝殿の床を鳴らす!

九月下旬、外は涼やかなれど、拝殿内は熱気充満!

この暑さが、気分を一段とヒートアップ。

老若男女が一人の音頭取りに見事に踊らされる。

音頭は何人かがランダムに取り合う。

この呼吸も見事である。

順番があるわけではないのに・・・。

拝殿の外にはテント村があり、一服出来る。

冷えたビール、酒が無料呑み放題!

見知らぬ人との会話も弾む・・・お宅何処から?

三重県、愛知県、福井県、石川県、千葉県まであった。

ようこそウエルカム!ウエルカムようこそ!である。

アルコールを補給して又、拝殿に上がる。

暫くしたら、何と郡上市長が浴衣で登場!

直ぐに輪の中に入り、見事にステップを踏む!

とても73歳とは思えない身のこなし!

最後の10時まで踊られた。

例によって〆の挨拶をせよとの命が来た。

市長に黙って帰ってもらうわけには行かない。

即断でコメントを求めた。

国選択無形民俗文化財である拝殿踊りを守り、又皆で楽しみましょう!と。

全員、下駄を脱ぎ三本で締めた! 

         シーユーアゲイン!寅次郎

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