昨年の暮れ、長良川中流域は世界農業遺産に認定された。

その中心が“長良川の鮎”である。

世界文化遺産は、過去の遺産を保護するのが主体。

世界農業遺産は、未来へ継承してゆくモノが主体。

従って鮎を始めそこに住む生物を、未来永劫、守り育てなければならない。

 だがよ、最近、ここの鮎がおかしいんだよ。

鮎ばかりでなく、同居する他の小魚(雑漁)までおかしいのよ。

鮎は、ここ十数年前から総じて不魚である。

小魚もその姿を、以前ほど見ない。

そして、取れないと友人は言う。

2,009年に岐阜大学の関係者が長良川エコカフェを開いた。

長良川の自然と文化について、地域の人達の話を聞きたい、として。

我が喫茶店“茶々”でも開催した。

その時、郡上青年会議所の若者が長年取り組んで来た事を話してくれた。

それは“川ゲラウオッチングから見えるモノ”と題してであった。

長良川上流は極めて綺麗である、とランク付けされている。

しかし、近年、鮎の生態がおかしい。

鮎は冷水病が多発し、育たない、釣れない、何故か?

本当に綺麗なのか? と疑問を呈した。

原因の究明はなかなか出来ないと言う。

問題が他岐に渡り、大きすぎると語った。

その時主催者は、別組織で是非取り組むべき問題だと結んだ。

しかし、その後、誰かが取り組んだと言う事は聞かない。

問題が解決しないまま、世界遺産になってしまった。

逆説的に言えば、危機的状態だから、遺産として保護育成せよと言うのか?

地元の川辺で朝夕、川を眺める者としては、今一複雑である。

かつての名声を取り戻そうと言う事なら良いが・・・。

現実を見ずして、世界遺産だと浮かれる時ではない気がする。

浮かれる前に、世界遺産の名のもとに大きな組織で研究すべきだ。

他所から来られる釣り人も、何が世界遺産なの?と笑っていないか?

いや、ここはもうダメだ、と来なくなった人が多いのでは?

地元を含め、釣り人は、かつての半分の、更に半分以下だ。

こんな事を書くと、更に人は来なくなると叱られそうだ。

だが、今、何かをしないと、やがて死の川になりかねない。

近年、徐々にそうなって来ている。

ウサギ追いし彼の山、こぶな釣りし彼の川は消える。

己が消える前に、かつての賑わいが見たい!

            元釣り師 寅次郎
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