祖父の遺品と言うか形見と言うか?

携帯用の磁石を大事に持っている。

一見、何の変哲もない磁石である。

祖父はある新興宗教の祖である。

戦後、それを名古屋の人と立ち上げた。

一時はかなりの隆盛を見た。

その修行の一環に托鉢があった。

近郷各地を歩いて回り、布施を戴く。

これは、民の所得欲を消し、功徳を積む事らしい

加えて、布教と宗教の維持が目的とされる。

やや難しいが、そうらしい。

その托鉢で各地を廻る時に磁石を用いた。

全く見知らぬ土地に行き、修行してくるのである。

地図上でおおよその見当をつけてスタートしたらしい。

自家用車等もないから、電車やバスを乗り継いでの事。

この磁石がナビゲーションである。

磁石以外にも、こんな事で方角を模索したらしい。

市街地では家の建て方を見てもおおよそ解る。

日当たりの良い方に居間やベランダが多くあれば南だ。

庭木なども、葉が良く繁る方が南である。

山で迷った時に、方角を知るには。

木の切り株があれば、その年輪を見る。

年輪の粗い方が南である。

天気が良ければ、太陽の影を見ても解る。

午前中であれば影の方向が西、午後は東。

祖父は、こんな事をいろいろと話してくれた。

最近では衛星放送のアンテナはおおよそ南を向いている。

腕時計(アナログ)でも方角は解ります・

 時計の12時が左に来るように持ち

 短針を太陽にむけると

 12時と短針の真ん中が南です。

生きる上での生活の知恵そのものである。

カーナビ頼りの現代人は、そんな知恵はいらないと言うか?

過日、北海道で小2が置き去りにされた。

彼は偶然のラッキーが重なって生還したが・・・。

軟な成人では、青木ヶ原の樹海であろう。

遺品の磁石がいろんな事を示唆してくれた。

       夜、帰り道が解らなくなる 寅次郎
jisyaku

yottparai

minami

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