白鳥神社のご神木、欅の枯れ枝を製材した。

神社の部分的修繕に使う材料として。

枯れ枝と言っても、完全には枯れていなかった。

50cmから1.5mまで位の細い材料を採取。

驚いた!

5cm角で1.5m位の材料を製材した。

引き終わって2~3時間したら、反り出した。

何んだこりゃ!

製品にならないじゃないか!

欅はよほど乾燥させないと反って、狂ってくる。

まるで怒りをあらわにするが如くにだ。

何故、反り、狂うのだろう?

木は切り倒しても生きている。

それは水分を含んでいるかららしい。

これがほぼ抜け切らないとねじれるようだ。

木の芯の部分と外側では水の抜ける速さが違う。

早く抜けると乾燥し収縮が始まり、ねじれが出てくる。

丸太のままで5年から10年の乾燥時間が必要とか。

今回は枝の部分で細いからいいだろうと判断したが違った。

又、育った過程も影響があるようだ。

土壌や日当たりも良く、すくすく育った木は狂いが少ないらしい。

年輪も粗くて、加工も楽とか。

反面、悪い環境で成長に時間の掛かった木は狂い易い。

木自体が曲がったり、捩れたりして育っている。

年輪も詰まり、より硬い木になり乾燥時間も長くかかる。

年輪模様も複雑になり、面白味が出る由。

こう見てくると、何だか人間とよく似ている。

いい環境で何不自由なく育ったお坊ちゃま、お嬢さん。

良い大学に入り、良い会社に入るエリート街道。

敷かれたレールを走るだけで、凡そ面白味はない。

片や貧乏等の悪環境で苦学した人間は味がでる。

ひねくれも知り、悪をも知るかもしれない。

が、これを克服した処に人を魅了する年輪が現れる。

扱い難いかもしれないが、そこが魅力だ・・・欅も。

            ひねくれたままの 寅次郎
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