巨人フアンの友人が、読んでみろと送ってきた。

阪神フアンの俺に送り付けるのだから、余程自信があるのだろう。

著者はこれまた巨人フアンの、ねじめ正一。

前にも“長島少年”と言う本を送ってきた。

阪神フアンとしては、読みたくなかったが・・・読んだ。

涙が出そうになった。

今回も、なかなか読み出せなかった。

その理由の一つは、我が母が認知症だったからだ。

どうせ同じ様な境遇の愚痴話だろうと推測して。

1年前に母は逝った。

今にして思う。

何故もっと早くに読まなかったのか!と。

ねじめ正一氏に比べると、俺は何と親不孝だったのか。

マザコンと呼ばれるのがいやで、病院へ行かなかった。

忙しさに事寄せて、行かなかった。

行かなくても済むから行かなかった。

女房が病んで、行けなくなり、仕方なく行った。

その時は、洗濯物を持ち帰り、洗濯もした。

女房が回復して、行ける様になったら、又行かなくなった。

たまに病院に行っても、義務であった。

そこには愛情のかけらもなかった。

父は35年前、肺ガンで亡くなった。

意識は最後まで正常だった。

母は96歳だったが、最期の数年は痴呆症だった。

俺としては、初めての経験で、どうすればよいのか解らなかった。

介護の大半は女房に任せた。

逃げていた節が無きにしも非ずだ。

この世において二人とない肉親だ。

他人である女房に任せた事は卑怯であったやも知れぬ。

母に対して、卑屈であったかもしれない。

最後は、誰も何も解らず、自分すら解らず旅立った。

淋しい思いをさせたかもしれない。

自分の家で看取れた事がせめてもの罪滅ぼしか・・・。

巨人フアンであるが、ねじめ正一氏を尊敬する。

多くの人に読んでもらいたいと思う。

          何時も後手の 寅次郎
nejime

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