田舎に住む限り、我々と神と仏は同居である。

一生を通してみれば、

まず赤子が生まれれば、近くの神社に初宮詣でに行く。

七五三参りも神社である。

必勝祈願、合格祈願も神社が多い。

結婚式は神前が多かったが、今やキリストにおされ気味。

“あだやおろかで添われるならば神にご苦労かけやせぬ”

と、越中おわらは歌う。

最近は別れ易くするのか、神仏や、仲人なしが多いとか。

人生のお終いは、葬式仏教の独壇場。

途中にある、先祖供養の法事は勿論仏式。

一年を通してみれば、

初詣の多くは神社である。

春と秋のお彼岸、墓参りは仏事。

八月お盆の迎え火、送り火も仏事。

クリスマスはキリスト教。

武田鉄也がガキの頃、母に聞いた。

“うちにはサンタは来るの?”

貧乏だった母は“来ないよ!”とあっさり言った。

“何故来ないの?”と鉄也。

“うちは浄土真宗だか!”・・・偉い!

12月大晦日、除夜の鐘はお寺。

神様、仏様、キリストさんを見事に使い分けている。

こんな優秀な民族は世界にいるだろうか?

我が家には、仏壇と神棚が隣り合わせている。

過日、母の葬儀の時、いち早く家の神棚を白紙で隠した。

神の世界へ穢れの入るのを防ぐ意味とかで。

ところが浄土真宗では死者は決して穢れ人ではないと言う。

ある時は阿弥陀如来、又ある時は天照大神、

そして又、ある時はアーメンの神にすがる・・・。

数珠を持ち、拍手を打ち、十字を切り、極楽を願う!?

             迷う! 寅次郎

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