ある宗教の小冊子が毎月届く。

これはかつてお袋が信仰していた頃から続いている。

お袋も高齢で痴呆症が進み読めなくなって久しい。

それでも、毎月届けられる。

最初はうっとうしいなーと見向きもしなかった。

だが最近は読む様になった。

小冊子で読み易さもあるが、時折りハッとする記事もある。

冒頭のフオットフレームも興味をそそる。

今回も北国のタンチョウ鶴を取り上げていた。

絶滅危惧種から復活しつつある経緯が語られていた。

写真も綺麗で如何にも新年号にふさわしい。

“元日や 家内ながらも 客言葉”の一句がピリッと来た。

平素は“なによ! あっそう! ふうんー、なのが

元旦は“今年もよろしくお願いします”と改まる。

こいつにもまだ、そんなところがあったのか?

こちらも改まる。

日本人らしい、良い風習だが・・・。

果たして、何人がいい日本人でいるだろうか?

しかし、全てがいい訳ではない。

あまりにも宗教色の強い話は避けたくなる。

表紙も正月らしい絵で、感じがいい。

その下の見出しに“家族とともに、心豊かに”とあった。

宗教誌だから、心に関する記事が多い。

大体読み終えて裏表紙を見て違和感を覚えた。

お金の運用を進める銀行の広告が一面を占めている。

宗教誌らしくない宣伝に戸惑う。

喜劇王・チャールズ・チャップリンの言葉が浮かんだ。

人生に必要なモノは“希望と勇気と少しのお金だ”と

お金は大切である。

だが、心を謳う宗教が、お金の宣伝とは・・・。

衣の下に、鎧?・・・勘ぐりすぎか?

         Some money派 寅次郎
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