今年の宿は、有馬温泉。

豊臣秀吉がこよなく愛した温泉とか。

茶褐色の泥湯、通称“金泉”に、どっぷり浸かり、身も心も洗った。

ここは宝塚も近い“清く正しく美しく!”スミレの花咲くー頃・・・。

柄にもなく無垢な気持ちで、膳に向かった。

土方の酒盛りに女はご法度!

女が居ると、乱れる!

“乱れてみたいよ、つい飲みすぎて、膝の枕で、死んだふり”

女のいねぇ酒盛りは“死に酒”と言われている。

今回もまた“死に酒”から酒宴は始まった。

今年のサブテーマは107歳まで生きた彫刻家、平櫛田中(ひらぐしでんちゅう)

「60,70はなたれ小僧、男盛りは100から、100から」

近年、新幹線会の酒の飲み方が妙に紳士ぶってきた。

「年のせいだ」とぬかしおる若年寄りめら!

平櫛田中にすりゃ、まだ30年はゆうに生きねばならねぇんだぞ!

はなたれ小僧が、こじんまりとちじこまって、どうすんだい!

と、幹事から気合がかかった!

酒が飲めなくなった、ゴルフが下手になった、とグズグズ・・・。

耳が遠くなったのか、悪口言われてもただニコニコ。

そのせいか、声は大きくなる。

でも、このメンバーにはハゲがいねぇなー・・・。

なしてだべー?

ハゲは絶倫でスケベが世間相場。

スケベじゃないと、女にやぁもてねぇてよ!

金に汚ねぇ奴はハゲる!だと。

貧乏人はハゲねぇって事かい?

悔しいけど当たってるじゃねぇか。

くそっ! 来年からハゲようじゃねぇかっ!

手遅れだよ!

何言ってんだい、100まで生きんだべよ!

酔うにつれ、支離滅裂!

そして最後は、蛮声張り上げての、歌合戦!

それでも歌かよ、泣くよりゃましだ!

果てしなく続く“死に酒”の競演、狂演、狂宴!

              明日は考えねぇ 寅次郎
uta1

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