若い友人が、夏休み、子供を連れて広島に行って来たと言う。

広島原爆資料館では動けなった由。

小学5年生の女の子は、半べそをかいた状態で。

この年にして、戦争のむごたらしさが身に沁みたのか。

友人は、この子に“永遠の0”の映画にも連れて行っている。

これにも、心を揺さぶられたと言う。

 夏休み、それは子供の天国だ。

普通の親、家庭は、ディズニーランドや、大阪USJが相場だ。

そこで嬉々として喜ぶ子供達の姿に満足だ。

ファンタジックな世界に、子供と遊ぶのも悪くはない。

そこは、疲れ果てた現実を一時的に忘れさせてくれる。

しかし、そこには心底、魂を揺さぶるモノはあるだろうか?

心を震わせるモノはない。

有るのは、刹那的な快楽だけの様な気がする。

 最近の日本人は“喜怒哀楽”がないと言われる。

多くは浮ついた“喜楽”だけと。

怒る事、憂い哀しむ事が少なくなってきたのでは?

“怒哀”など、ない方がいいと言う人もあろう。

しかし、本当の喜楽は怒哀の裏返しである。

原爆資料館で、同胞の悲しみに涙し、そして怒る事。

この気持ちのある人こそ、本当の喜びを知る人じゃないだろうか。

この子達に、集団的自衛権の何たるかは今、解るまい。

だが戦争の無残さは、幼い脳裏に刻みこめる。

広島、長崎、知覧、サイパンのバンザイクリフ・・・。

これらを是非、子供達に見せておきたい。

それが、親の責任ではあるまいか。

広島を見せた、若き父親に万感の敬意を表する。

偉そうな事を言うなら、寅も孫を連れて行け!

                  ハイ! 寅次郎
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