黒田官兵衛は過去に二冊を読み、これが三冊目。

最初は、吉川英治の「黒田如水」

二回目が司馬遼太郎の「播磨灘物語」

この二つを読んだのは独身時代のような気がする。

あらすじは大体覚えている。

そんなこともあって、「軍師の門」のページが開かなかった。

NHK大河ドラマ「軍師・官兵衛」に併せるように読み始めた。

この読み方は、解りやすく良かった、が続かなかった。

面白くなり、一気に読んでしまったのだ。

「上」では竹中半兵衛が主役。「下」から官兵衛が中心。

権力者・秀吉の心の変わり様を描いているが、これは現代に通じる。

最初は部下を、重宝に使ってゆくが、その内、鬱陶しくなる。

加えて、側近には籾手巧言の輩が増えてくる。

石田三成何んぞは、その最たるモノだ。

その見分けが付かなくなるのが、愚かなる権力者だ。

イエスマンに囲まれて、末路は哀れである。

軍師というのは、一種の営業マンだ。

土方稼業で、仕事の取り合いをする“談合”に通じる。

ここにも、利に賢い者、義に熱い者、様々である。

利だけ追い求める者は、すぐさま疎んじられる。

“談合”を仕切る者こそ、現代の“軍師”と言える。

昨今、世の中、世知辛くなり、その談合も陰を潜めている。

この本の中で、印象に残った一節は、

「天より与えられたこの命、燃え尽きる最期の日まで、思いのままに生き

 抜いてくれようと思う。

 長いか短いかの問題ではない。

 後世に名が残るか、残らぬかの問題でもない。

 いかに、おのれがおのれらしく、生をまっとうできるかが大事なのだ」

何だか、解るようでいて、実現の難しい生き方だ。

       近づきたい 寅次郎

この本も、関東の寅次郎が送ってきてくれた。

読み終わらないうちに、次なる八冊が届いた。

  ぼんやりしてらんない 寅次郎
gunsi

hon

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