想いかなって始めて訪れる事が出来た。

“美しい!”の一言である。

宇治の平等院は阿弥陀仏を祀り、西方極楽浄土の世界。

毛越寺は、薬師如来を祀り、東方浄瑠璃浄土と言われる。

真ん中に居るのがお釈迦さまで、現世だと仏教は説く。

薬師如来は脇侍仏として日光菩薩、月光菩薩を従える。

これは、昼も夜も隔てなく、薬を施すぞよ!との意らしい。

これからすると、現世浄土とも思える。

此処にも“延年の舞”と言う古典舞踊がある。

我が故郷長滝寺にも“延年の舞”がある。

他に類を見ない、共通項を有しているとの事。

此処にも、白鳥と平泉の繋がりを見る。

この繋がりの元は“義経”である。

東北本線を挟んで、毛越寺境内の北東に高舘義経堂がある。

北上川に面した丘陵地で義経は妻子と共に自害した。

それは藤原四代目・泰衡に襲われてとある。

三代目秀衡は白鳥・白山へ、義経の救援隊を出しているのに。

この丘陵地は絶景である。

悠久の北上川に合流する衣川。

そこは武蔵坊弁慶が、敵の矢を受けて、仁王立ちして果てた所。

芭蕉はこの景色を見て、

“夏草や 兵共が 夢のあと”と世の無常、儚さを詠んだ。

新渡戸稲造がこれを英訳しているのが面白い。

The summer grass tis all thats left 

of ancient warriors dreams

様々な事を思い、美しい庭園、雄大な景色に見とれた。

句の一つも出てこないとは、情けない。

   “教養が 栄養に負け 天高し” 寅次郎
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